『マクガワン・トリロジー』@世田谷パブリックシアター
殺す側と殺される側の会話で描かれる、
IRAのヴィクター・マクガワンの3つの殺人シーン。
3つのシーンが1年ずつの経年であるという構造や、
バックボーンの説明がないので、フォロー情報が必要。
2シーン目の彼女から、3シーン目の母親への
シーンの経過と会話からうかがい知れる切ない過去。
回転が良すぎて、過剰に会話のテンションが高い、
1シーン目のクレイジーさから、徐々に落ち着いていく変化で、
きっとヴィクターは、壊れて破滅へ向かうだろうという予感。
宗教戦争や内戦の悲しみを身近に感じられない日本では
この戯曲が描きたかったことが、理解しきれないのかも。
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