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2018年01月15日20:05

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黒木亮「国家とハイエナ」

黒木亮「国家とハイエナ」読了。

第三世界の貧困国の債権を安く買い、高額で買い戻させる金融ファンド、ハイエナファンドの実態を描く国際経済小説。
ちょっと調べると、ほぼ実話らしい。実在の人物も出てくるし、主要人物のユダヤ系ファンド、ジェイコブスにはモデルがいるし、ストーリーも債権を巡る攻防を時系列順に追う形だ。一応、日本人の空売り屋や、ハイエナファンドに反対するNGOのに日本女性も出てきて、日本人が読みやすいようにはなっているが、国際経済に興味ない人には面白くないだろう。
私は、ただただ、事実の積み重ねに圧倒された。ハイエナだけが悪く書かれているわけではなく、アルゼンチンやコンゴの大統領など横領や私腹を肥やす権力者もいて、正義などどこにあるのか、とも感じる。
一つの現実として、知っておくべきことだと思った。

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