『月子』@新宿
父に死なれて、居場所を失った少年。
施設に預けられた、自閉の少女。
行くあてのない彼と、家に帰りたい彼女の
不器用なロードムービー。
自閉症上に対しては容赦ないのに、
虐待の形跡にはナーバスに思いやる
絶妙な距離感がよかった。
ロードムービーには目的地があって、
でも、行き先がなくなっていたという。。。
旅の先を描写することは少ないけれども
その先の「入り口」がラストシーン。
ようやく彼の名前を呼んで、二人の間に
少しだけ絆が生まれたあと、
彼女が「みんな迷子です」と言った
渋谷の雑踏に手をつないで消えていく二人。
優しくてとても残酷なラストシーンに見えた。
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