mixiユーザー(id:7656020)

2017年07月09日11:26

176 view

ゴーストライト(汗)

高校で演劇部に入った愚息は1年坊主なので照明担当ですが、このたび上級生から1年生は全員短いシナリオを書いてこいと命じられ、スポーツ、恋愛、シュール、社会の4つからジャンルを選べといわれて社会を選んだのはいいけれど、宿題そっちのけで土曜日丸々考えてもアイデアが全く出ないと泣きついてきました。やれやれと思いつつ見本に渡されたとの作例を見せてもらったら結構とんがった作風だったので、ならばというので下記の代物を今朝がた一気に書いて渡しました。
さすがにそのまんま明日提出というのは気がひけるらしく、大使と大統領の場面を追加したりしてるようです。せいぜい頑張ってほしいものです(汗)


『どっちが先か』

舞台の上手にはA国首相と側近、および国民たち。
ただしA国首相の後ろには某同盟国の大使がいる。
舞台の下手にはB国将軍と側近、および国民たち。
ただしB国国民の後ろには銃を構えた軍人がいる。
舞台中央には交渉を行うテーブルがある。

B国側近「将軍様、A国が同盟国と共に我が国への制裁を強化しました」
B国将軍「小癪な! ならば奴らの排他的経済水域へミサイルを撃ち込め!」
B国国民の後ろで軍人が銃を指揮棒のように振る。
B国国民「将軍様万歳! A国と同盟某国を打倒せよ!」

交渉のテーブルで言い合う両国。
A国側近「我が排他的経済水域にミサイルを撃ち込んだことに抗議し、経済制裁を強化する!」
B国側近「そんな制裁ごときで我が国の威信は揺るがない!」

A国側近「残念ですが経済制裁では効果は薄いです」
A国首相「手詰まりとは困った。向こうは核ミサイルをちらつかせてくるし……」
某国大使「ナラバ君ノ国モみさいるヲ作リタマエ」
A国首相「え、いいんですか?」
某国大使「ワガ国ニ逆ラウノデサエナケレバ容認デキル、ムシロ歓迎スルト大統領モ仰セダ」
A国首相「では作ろう。我が国は原子立国だぞ。あんな後進国に負けてたまるか!」
A国側近「これで我が国も念願の核保有国になれますね!」
A国首相「B国のミサイル発射はつぶさにニュースで流せ!」

A国国民「またミサイルか、嫌だなあ」
A国国民「ほんとナントカに刃物よね」

B国側近「A国と某国がミサイル迎撃の軍事演習を行ってます」
B国将軍「挑発に負けるな。今度は領海内にミサイルを撃て!」
B国国民の後ろで軍人が銃を振る。
B国国民「将軍様万歳! A国と同盟某国を粉砕せよ!」

交渉のテーブルで言い合う両国。
A国側近「我が領海内にミサイルを撃ち込んだことに抗議し、今後いっさいの交渉に応じない!」
B国側近「ならば次にミサイルがどこに飛ぼうと、その責任は貴国らにあると知るがよい!」

A国側近「今度あちらを刺激すれば、なにをしでかすかわかりません」
A国首相「大丈夫だ。ミサイルはできた。今度はこっちも脅しに使えるぞ」
A国側近「それはさすがにまずいのでは? 世論はそこまで高まっていません」
某国大使「ナニモ公表スルコトハナイ。相手ガ勝手ニ世論ヲ悪化サセテクレル」

A国国民「だんだん近づいてくるじゃないか!」
A国国民「もしここに撃たれたらどうなるの?」
A国国民「1発で全滅するじゃないか!」
A国国民「撃たれたら終わりじゃない!」
国民全員「さっさと潰せよあんな国!!」

A国側近「国民が連日相手に撃たれる前になんとかしろとデモしています」
A国首相「機は満ちた! これで目の上のたんこぶを堂々と潰せるぞ!!」
嬉々としてボタンを押す首相。万歳する首相と側近の横で某国大使が独白する。

某国大使「ドコノ国ノドンナ政府モ国民ニ戦争ヲシテイイデスカト訊ネハシナイ。国民ガ戦争ヲ容認スレバコソ、政府ガ起コシタ戦争ヲ彼ラハ追認シテクレル。トモアレコノ戦争ヲ起コシタノハ君ダ。君ト君ノ国民ガ起コシタノダヨ。コレデ全テノ責任ハ君タチニ負ッテモラエルトイウワケダ」

6 13

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2017年07月>
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031