とっても小さな大傑作

　メモリープレーヤー片手にジョーシンのマイクロスピーカー売り場を冷やかしにいったら、とってもいい音色のモデルがあったので税込み３００２円でお持ち帰りしました。エレコムのＭＳ−Ｗ０２ＷＣＨ。ご覧のとおりアンプ内蔵サブウーファーに２台のサテライトスピーカーから成るいわゆる２．１ｃｈ方式のモデルですが、ポータブルＣＤプレーヤーと並べればお分かりのとおりこのタイプとしても最も小型に属するものです。



なにしろ小型なのでウーファーは７．１センチ、サテライトのユニットは４．８センチですが、聴いてみるとこの形式ならではのピラミッドバランスで音やせしませんし、ハイファイ調のモデルだとメタリックになりやすいクレツキの『田園』でも弦楽器の音色が実にそれらしい。そういうモデルは間違いなくメジャーレーベルやナクソスなどの膨大な音源と相性がいいので迷わず購入に至ったものです。



接続はステレオミニプラグなので主にヘッドフォン端子への接続になりますが、もちろん小型なので大音量は無理ながら、低音が強めなので小音量でも充実した響きが崩れません。ＤＶＤ再生では７インチ画面の小型機からノートパソコンの１５インチクラスまで音量の面でも対応でき、それら単体での貧相な音とは次元の違う音が楽しめます。メモリープレーヤーは難聴防止のためヘッドフォン出力を低めにしているモデルが多いので音量は出ませんが、夜間など周りが静かだと心理的効果もあって十分な大きさに感じられ、精密な模型にも似たリアリティが漂います。またラジカセと組み合わせると出力も取れるのみならず、プラスチック鳴きのせいで音色的な満足に至らないことが多い本体スピーカーの代わりを務めさせることもできます。



なにしろ安いですし小さくて場所もとりませんから、どこかで見かけた折にはぜひお勧めしておきます。