今日いつもの道を歩いていたら、あるべき木が消えていた。そこを探すと切り株があり、そこに気付かずにいた真実が刻まれていた。過去の写真を配列して述べる。
�，海量擇歪垢ご屐�不明樹だったが、この時期にエンジュの幼木であると同定した。mixiの日記でも書いた。（写真･左 2016年7月撮影）
��冬になって通りかかると、なぜか縛られていた。広がってしまうのを抑えて上に伸ばすためだろうか、などと思ったものだ。（写真･中 2016年12月撮影）
�５泙北擇�なくなったので、その周辺を探すと切り株が見つかった。私が親しんでいたのは大きな木が伐られ、その周囲から生え出た蘖（ひこばえ）だった。つまり私はその大もとの老木に気付かず、幼木だけを見ていたのだ。（写真・右 2017年2月撮影）
よく見れば�△亮命燭任癲�下に太い木の切り株があることに気付いたかもしれない。一度伐られたエンジュは、脇から枝を出して生き延びようとした。だがそれも再度切り取るために縛られた。つまりゴミを出すときヒモで縛られる新聞紙と同じである。
幼木は成木にない独特な美しさを持つことがある。たとえばエンジュは幼木やできたての枝は細くしなやかできれいな緑色だ。動物や人でも、幼児が特別の美しさや可愛らしさを与えられるのと同じである。大人は花を咲かせたり実をつくることで美しさや成熟をアピールするが、幼児は花を咲かせられない代わりにやわらかい肌や庇護されるべきよるべなさをまとっている。それが成長への輝きに変わるのだ。
「老」の中から生え出た「幼」に目を奪われていた私だが、あのエンジュの幼木の美しさはとりわけ、名がわからない時にすばらしかった。そしてまた思うのである。いくら伐っても、また生えてくるにちがいない、と。
ログインしてコメントを確認・投稿する