恒例により個人的な「2016年 私の五大ニュース」を。
�／読磴�なくなった年齢の67を越え、68という歳を生きた。
�∈鯒�本格化した樹木狂いは今年はやや治まる。今だにこの世は不明樹だらけながら、かなり系統だった整理ができるようになり、また年間を通じて芽や花や実や落葉を見守るという姿勢に転じてきた。初めて小石川植物園に行き（春、秋）感動する。
�Ｂ�子の助力を得て初ヤフオクに挑戦、アリストテレス全集（岩波書店 旧版）を購入。
買ってから中身を検討すると、意外に読んでいる本が多いことに気付く（ほとんどが岩波文庫なので、感謝）。しかし貧しい老人に、入手の難しいたった一冊のために全集を買うという贅沢ができたのはネット通販の普及ゆえと感謝したい。
�ぅ廛譽好董璽轡腑鵤瓦鯑各�したのは2015年の6月だが、待っていたタイトルをプレイでき始めたのは今年に入ってから。新しいハード用のソフトが充実した頃には、次のハードが売り出されるという「物の古び方」は21世紀型である。ネットの進歩によってゲームソフトは発売後何度も修正更新されたりDLC（ダウンロードコンテンツ）が追加されるのが当たり前になった。それを見越して我が家は今年最もプレイしたかった「ダーク・ソウル�掘廚浪翹�してやってないのだ。来年は完全版が出るので1年以上遅れて挑む予定。いやあ、楽しみだ。
�ヂ�子が興味をもったこともあって、新旧のNHK「映像の世紀」の録画を全部観た（旧11回、新6回）。どんなドラマよりも衝撃的で、私のような精神力の乏しい人間は厭世的にならざるを得ない。今年話題になった遠い国での二つの国民投票的選挙の「番狂わせ」もそうした流れの一環だと思えば不思議はない。民主主義はその本質を真剣に考え続けていなければすぐに凶器に変わるおもちゃのようなものである。古代からの歴史をみても、「独裁」は民主主義が要求し決定したケースが案外多い。日本でも現在、民主主義にのっとって猛烈な勢いで戦争容認体制に突き進んでいる。日本で国民投票が実施される時が来たら、タロットカードの「トランプ（切り札）」が他を制することは決して「番狂わせ」などではない。
最後の項は「私の」というにはおこがましい話題であるが、もうすぐ70年を生きてきた私にとっての実感という点では「私の」である。高校時代まで政治のことを何ひとつ知らず、大学に入ったら（考えてみるとちょうど50年前だ）、ボブ･ディランの「風に吹かれて」を歌っていた。彼のノーベル賞受賞は、これまたちっとも「私の」ではないのだが、なんとなく「私の」でもある。今もよくわからない歌詞である。友よ、答は風の中に吹かれている。
ではではみなさま、よいお年を。
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