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2016年08月29日21:05

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櫛木理宇「世界が赫に染まる日に」

櫛木理宇「世界が赫に染まる日に」読了。

いとこがいじめで植物人間になり、その妹も乱暴され引きこもりになってしまった中学生、櫂。
いじめた人間、同じ中学生とその兄に復讐をしようと思うが、たまたま夜の公園でであった同級生、文稀とともに、予行演習として、ネット上で特定できたいじめ加害者に対して制裁を加えることになる。
いじめの描写、というより箇条書き的な行為の羅列が、一部の現実を反映していること、そして15歳になったら自殺しようと決めている文稀の生い立ちなど、読ませどころはいろいろあるが、やはりなぜ復讐しようとしないのかという問いに対する従兄弟の母親の答え、そして制裁を受けるいじめ加害者が、櫂たちに暴力を振るわれたときの言動が、考えさせられる。

五十嵐貴久「購い」に続き、似たテーマの重いサスペンスになってしまった。
前者のほうが好みだが、この作品も、文章がうまいので、少なくとも私はつっかえずに読めた。

いじめのテーマ、個人的復讐などのテーマが好きなら一読の価値はあるか。



仕事やること多すぎ。
まあ、一つ一つかたずけていくしかないのだが。
明後日、東北へ出張。その準備もしなくては。
どの本を持って行こうかな〜〜(エッ?)
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