平成28年8月2日(火)、大阪から浦和までの帰途、
JR湖西線近江今津駅で途中下車して、自転車を借りて
滋賀県の廃校廃村 北生見(きたうみ)に出かけた。
北生見は陸上自衛隊 饗庭野(あいばの)演習場の騒音対策のため、
川向かいの南生見とともに、平成4年に集団移転し、廃村となった。
集落跡を走るR.303には、おそらくそんな事情は知らない
たくさんのクルマが走り抜けている。
私は今年になって、ウィキペディアのゴーストタウンの記事から、
その存在を知った。
集落の規模は、北生見が20戸64名、南生見が11戸55名(S.53)。
今津西小学校北生見分校は、へき地等級無級、児童数16名(S.34)、
明治8年開校、昭和36年閉校。
五万地形図(熊川、S.34)に載っている文マークは
集落中央部を北から南に流れる小川の東側に記されており、
住宅地図(S.58)ではそこは児童公園になっている。
訪ねてみたところ、そこには荒地があるだけと思ったが、
川沿いにかろうじて往時からのものと思われる石垣が残されていた。
南生見集落跡は明らかに自衛隊の所有地になっており、
橋とその先の集落跡を北生見の丘の上から見下ろしたときは、
それだけに留めようと思った。
しかし、斜面を下りると柵や紐に阻まれないことから、
橋を渡って集落跡中央の三差路まで歩いた。
あちこちに立入禁止の看板や柵、紐がある面影が消えた集落跡は、
何とも言えぬ緊張感に包まれていた。
北生見を訪ねることで、「廃村千選」累計訪問数は499か所となった。
500か所達成まで、いよいよあと1か所だ!
画像1 : 「高島市今津町北生見」の表示板
北生見を走るR.303は改修されていて、
集落跡中心部を走る区間は旧道になっている。
画像2 : 北生見分校跡と思われる場所に残された石垣
正確には石垣もどきで、児童公園時代のものかもしれない。
画像3 : 北生見旧道そばの丘の上から見た南生見橋と集落跡
石田川を挟んで北側が北生見、南側が南生見と呼ばれる。
道が「く」の字に折れた少し先に橋があって、
道のどん詰まりに南生見集落跡がある。
(2016年 8月2日(火)午後3時30分頃〜4時頃)
ログインしてコメントを確認・投稿する