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2016年05月25日16:26

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「ポケットに外国語を」を読んだ

黒田龍之助の「ポケットに外国語を」ちくま文庫 2013年刊 を読んだ。前に読んだ「言語学の考え方」はやや学問的だが、この本はくだけた調子で書かれている。

 ウクライナ語を勉強しています、というと多くのウクライナ人が目を細めて喜んでくれた。ところが、それじゃウクライナ語でおしゃべりしましょう、とはならない。ソビエト時代にウクライナではロシア語教育が徹底的に行われたので、多くの人がウクライナ語を話せなくなっているのだ。

 DVDは有益だ。ポイントは字幕が選べること。1回目は音声を英語にして字幕は日本語、2回目は字幕も英語というように使える。私はこうやって「刑事コロンボ」シリーズを繰り返し見た。

 カジュアル衣料で世界展開をする会社が社内での「公用語」を英語にすると決めた。日本人どうしが英語で会話するなんて、そんなオママゴトに付き合わされる社員もいい迷惑だな。

 2013年から高校では英語を英語で教えることになったという。授業中に英語しか使わないなんて、そんなことをしても生徒は居眠りをするだけ。

 ある学生が大学のドイツ語学科を卒業した。今は別の大学で言語学を専攻している。第1外国語はフランス語、その後もチェコ語、スエーデン語、リトアニア語をやっている。独学で身につけたハンガリー語は得意言語の一つ。そのほかにバイトをしていて、オーケストラでビオラを弾いている。

 その他、いろいろな言語を通じて知り合った人と著書が随所に書かれている。
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