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2016年01月12日02:00

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1/9 ヘルメス


 めちゃくちゃ古い倉庫みたいな古本屋で向かって左側の壁一面に取り付けられた無骨な鉄のラックにホコリっぽい古本が大量に並べられ客もたくさんいる場所で変な機械を見つけたので箱を開けてみると押すと中身がまるごと飛び出すお椀型の不安定な目覚まし時計で学研の教材の付録で見たことあるなあとぼそぼそ呟いてみたりその横のスケルトンキーボードなども同じ軽めのおもちゃみたいな付録のラインだが小学生の頃は気付かなかったけどフルキーボードじゃんと感心しながら古本探しに戻り一旦通り過ぎた本棚にあった欲しいと思っていた本をやはりホコリまみれとは言いながら手に確保しつつ他の古本を探そうと思ってそうしてまた床のあたりではドバッと崩れた大量の好きなリブレットがあったがさすがに汚すぎるしもともとが安いからAmazonで新品買えばいいかと無視しつつ客のババアの手助けを得ながらもう一つの欲しい雑誌体の本を取って会計を済ませた後陸路イタリアへ向かい通訳を適切に使いながら今日の宿を取ろうとしてたんだけど外人女がいきなりドンッとぶつかってきて紙袋に入ったさっきの古本を落としてしまいしかも同じ女に踏まれまでしたのでこのやろうと思いながら通訳がいなければ文句も言えないじぶんにもまた腹が立ちつつふとその紙袋を確認してみれば踏まれて凹むぐらいの薄さでしかなくまさかと思い確認するとさっきの雑誌体の本一冊しか入ってないしこの本に倍の六百円値段払ったことになってしまうから急いで引き返すがもう夜の九時であり夕飯には完全に間に合ってないし古本屋ももう閉まってるかもしれないしアーもうと完全に気分をイライラさせながらショートカットのため選んで横断した倉庫の中で芸術家の卵たちが口論しているのも全然耳に入ってこずドラが立てかけてある階段を折り返しつつ降りていく夢を見た。これが昼までに見た夢だな。長くて非常によく覚えていて気持ちがいい。リブレットは近々おれが買いたいと思いまた実際に買いもしたものだ、本に関しては考えたことがストレートに夢の中へ組み込まれていく。

 夢が長いので改行します。運となりゆきで皇位継承に合格したので次期天皇として軽く認められてしまいエー血縁みたいなやつってどうでもいいのかと思っていたら今いた試験会場を移動してそのさなかにも取ってつけたように尊敬されつつ次の会場に向かうも内部はガラガラだったので一旦外に出て夜中の交差点に向かい天皇になった後も夜怖くなったら友達の家に来ていいのかなあと考えてみたもののそんなことが許されるわけがないなとひとり合点し引き返してみると会場は既に満員であり明らかに遅刻しながらこっそりパイプ椅子に座ったところ横にいた知らない老人が今上天皇で子供たちに囲まれながら書道をしている中いよいよおれが皇太子ではなくあくまで次期天皇として選ばれたことが発表されるという場面でおれがスピーチをせねばならずいやあ血縁がないので本当にいきなり選ばれて困ってるんですがと壇上で言い訳をして引き返してくると今上天皇にわたしも若い頃はキミみたいにヤンチャな発言を繰り返していたよと言われる夢を見た。不敬極まりない夢だな、南中夢を見ているのか、明るいうちに見た夢とはいえ。今上天皇は昭和天皇のような外見だった。あと正午過ぎの起き抜けには、黄色い瞼をパチパチさせながら不倫相談を受けていたため目の前が完全に黄色だが不倫はダメでしょうがと説教する夢を見た。記憶力が試されていたとはいえはっきりと覚えている不思議な夢だった。

 夢多すぎだし現実なくてよくない? といった趣さえある。ひとまずどん兵衛を食い、やあやあ晴れているなとごきげんだったんだけど、なんかいそいそとパソコンを付けて十分も立たないうちに雲だらけになった、よくない、非常によくないなあ。なんかカンボジアのラジオを毎日聞いているせいか、今日の語りが若干変わってる気がしてるんだけど、クメール語理解できないのでわからないんだよね。カンボジアのこと書いたのでついでに書いてしまうと夜はベトナムのモーハイ村の映像を見たんだよね、なんかキレイだったし、少数民族のババアがすげーテカテカの服を着ていたし、さらに少数民族であるにもかかわらず近代的なジェスチャーであるハイタッチを求めてきたので、観光業で生計を立てているのかもしれない。それで伝統色を完全に捨象してるってわけでもないだろうけど。アヒルを食うんだな、アヒルを。

 妙な雨雲が来ていたがもう出かける気分なのでしょうがない、何もかもしょうがないと思い切りよく飛び出し、古書店を巡った。結論を先に書くと何も買わなかった。古書店に他のひとがいたとき、なんか競争というか、あいつに取られてはいけないのではないか、あいつがおれの本当は買うべきだった商品を先に買ってしまうのではないか、という切迫感を得てしまうのはよくないんだよね、バーゲンセール中の女かよ。しかもパラパラと降ってきた通り雨のような小雨に運悪く当たって気分はあまり良くなかった。アニメ・まんがの輸出量を拡大したいというニュース見た時も気分良くなかったな。善なるハートがあるわけじゃないんだよね、そうじゃないんだけど、あまりにもアニメやまんがを作ってるひとたちが幸せじゃないから、先にそいつらが幸せになるべきだろって思うのアタシそう思うの。アニメーターの報告書とか見てるとずっとああなんでしょう、なんというか死体手前の抜け殻と引き換えにアニメを作るみたいな。まんが家もそうだよ、その辺は報告書みたいなものを見たことがないから正確には把握できないけど、なんか一握りのひとたちを除いてはほぼリーマンとどっこいかそれ以下の給料でやってるっていうの聞いて、夢がないじゃんって思う。世界から死んでるアニメーターや定収入のまんが家を隠しながら、アニメやまんがだけ売り上げ三倍とかにするつもりなんだろうか。その三倍にしたやつで作っている人間をガッポガッポ儲けられるようにする仕組みが同時に出来てるならともかく、そうじゃないなら移動できる土壌もないのに焼畑農業をしてるだけでしょう。それが資本主義の目的ならそういう芸術活動はいずれ資本主義から離れていく。
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