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2015年11月09日15:23

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二択と三択

【昨日のこと】
昨日は千葉県民芸術祭の一環で「ちば秋の詩祭」(千葉詩人クラブが創立50周年というのも兼ねていた)があり、中上哲夫さんも講演するというので行ってきた。彼は谷川俊太郎について語っていたが、基本的に生活を重視する詩人だというのが面白かった。谷川は才能が豊かすぎて、読者の眼がそこに行かないが、言われて見ればそうかもしれない。働いて生活を成り立たせることの大切さを強調した文章・発言が傍証としていくつも提出されていた。これは第一詩集で、父親を通じた三好達治の推薦で文学界にデビューしたことが生涯にわたる呪縛として作用しているのかもしれない。ただ、詩を書くことが「働く」ことになるという芸当ができるのは日本では今のところ彼だけなのだが。

会場で手渡された「アンケート」に「年齢」の項があったが、「70歳以上」と「69歳以下」の二択だったのには驚いた(私はヤングに属するのだ)。テーマは「詩の行方を考える」で、今後詩人や愛好層は増えると思いますか?などの質問が並んでいたが、年齢調査の段階で、詩の未来は放棄されているとしか思えない。それとも高齢者によって長く詩の伝統は守られていくのであろうか。

締めに中央図書館のロビーで八千代少年少女合唱団を聴いた。どの地域にもこういう団体はある、みたいな予見をもっていたが、すごくうまい。国際コンクールでも優勝し、海外にもしょっちゅう招待されているが、一番知られていないのは県内でだ、と指揮者が冗談を言っていた。(ネットで検索したら今年の春の欧州演奏ツアーは朝日新聞で報道されていた)。

【今日の樹木関連】
赤い実はめでたいことに関わりある命名も多い。正月の「南天」は「難を転ずる」というダジャレで有名だが、赤い実だけでなく枝の張り方と葉の付き方も雪の結晶みたいな羽状複葉で美しい。葉が紅葉しているのがあった。(写真左)

金持ち的にめでたいのが「万両」(写真中)で、この季節よく見る。赤みがまだ未完成のようだが。その十分の一の資産の「千両」を今日見かけたので撮影。雨の後でけっこうみずみずしい。(写真右)

「万両」「千両」とくれば「百両」で三択も完成する。「百両」の別名を持つ「唐橘(カラタチバナ)」という木もあるらしいが、まだお眼にかかったことがない。万両の百分の一だが、それでも盗んだら何十個分の首が飛ぶしかけである。頑張れ、ネズミ小僧!


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