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2015年02月09日02:22

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1/29 都会っ子


 使ってない方の家の収納を調べていたらほぼ買った時のままだし感動はするが何のために家を買ったかわからないとぼやきつつ整頓を終わらせ地下のじいさんの秘蔵の酒置き場に入って眺めつつ戻ると家族が持ってきた酒を落としてヒビのはいった一升瓶にしてしまいもう価値がないからひとりで飲むとじいさんは怒って去っていきばあさんはクリスタルガラスの食器セットを孫からプレゼントされたと自慢してきてそうしてるうちに昼だが引換券の交換期日が迫ってきてたので入念に音楽プレーヤーを用意して走って出かけるも考え事してたら港に来てしまい出会い頭にいた学生と卒業アルバムは海の底という詩を細い足場を渡りながら一緒に作っていたらつまらないと全く採用されなかったしそいつらを追い越してさらにセクシーを通り越して獣のような水着の奴らの密集率が高い肉の壁を突き抜けて商店街を突き進めば見知らぬ女にクロカワさんですよねと言われ最初は無視したが観念してそうですと返事すると本屋の壁に貼ってあった紙を指さしていてそこに福岡と書いてあるし走って福岡まで来たのかと質問すると福岡の店が出張してきただけですと言われ面白かったので本屋での買い物を待ってるときにその女が作家のグッズを買い始めたので今月号が千二百円だった少年ガンガンのクリアファイルをプレゼントしつつ一緒にきた道を引き返し既に夜になった大通りのバス停まで来たところでバスの様子を見るもまったくバスは来そうにないから雪が深々と降る中走って引換券の交換所まで行くからここでお別れですねと言って寂しいみたいなことを言われるがどのみち交換所まで一緒じゃあるまいしと断ると既に相手は直角方向の横断歩道をわたっていたのでおれも進行方向の横断歩道を渡り始めたがあっちがあとってことはこっちは赤信号じゃんと車に轢かれかけながら反省する夢を見た。

 久しぶりに長い夢を見たので何も付け足すことがないな。まあともかく夢の中は夜だったがこちとらは朝、世間一般の感覚でいうところの昼なわけです。ギリギリ午後になる前に起きたのでその時は太陽が照っていたことも知っているし太陽が本当に午後休で勇ましく帰っていくことに理解と不快感を強めつつある、たまにある晴れの日でこんな仕打ちを受けるのか。できることなら今日はいっぱいふてくされておきたいが、今週は今日ぐらいしか安心してでかけられる日がないから別に太陽が出ているわけでもないが出かけなければならないのだし、まんべんなく雲が敷き詰められてしまってもう太陽の出る隙が一分もない空の下だらだらと出かけたのであった。

 外では久しぶりの古書店に入って、新しい本のはずなのに外側がむちゃくちゃ汚くなってる風土記を購入。なんでここまで汚せるんだ、雑な使い方したのかと中身を調べてみたら書き込みやシミなどは一切なかった、ただ外側だけが汚かった、どういう状況でこうなるんだろ、水濡れもないのに。考えているうちにそこはかとなく死の匂いを嗅ぎ取ったのであんまり深いこと考えないようにした、だっておれの買ってるものはほとんど古本だし、その年代が昔であればあるほど誰かの遺品である可能性は高く、遺品とは言わないまでも元の所有者が死んでる可能性もまた高い、そこまで含めて気にしてるといちいち古本など買っていられないことになっちゃうし、まあ、不思議な本もあったもんだなと考えておくに留める。隣に日本霊異記があって、それは持ってるからいらなかったんだけどそっちも同じような汚れ方をしていたので、まあ、本が塊で出てきたということは間違いなかろうね。

 家に帰って風土記の表紙を洗ってコーヒーを入れてパンを食っていたら日が長くなったというのに早速日没を食らったので行動に制限が生まれた。家に持って帰ってきてから気付いたんだけどなんか反り返りがあるんだよね、あのベコンッベコンッてなるやつ。前、なんか図書館がやってるナントカカントカのとてもいい方法みたいなの見かけた気がするけど、文庫本だしそこまでしねえよとも思う、いや文庫本だからこそできるのか、ともかくなんか紙を一枚一枚挟んでいくとかいうやつだったから面倒だししない。そうやって本をいじくりまわしているうちにそういえば古文書の読み方をちょっと前に買ったんだし同じ古書店にあった古文書を買えばよかったな安いし、などと考え始めたので、まあ次行ったときに買おう、なければどうでもいいや、と考えていた。

 V系の奴らはインディーズからメジャーに行っちまうと売れ線の平坦な歌ばっかり作るということが多々あるんだけど、俳句でも若いころ尖ってた俳人が老人になるに従い花鳥諷詠とか伝統が江戸がどうとか言って平坦な俳句ばかり作るということが多々あるし、老いも若きも大して変わんねーなと考えていた、これは古本屋から帰るときにそう考えていたのだった、古本屋で見たつまんない句集のことが背景にあったのだった。つまんないというか、別に普通の歌とか俳句でも好きな奴はあるんだけど、若いころ血とか薔薇とか嬰児とか目玉とか言ってた奴は年食っても言い続けててほしいんだよね、老人だからこそっていう部分があるじゃん、表現の上で若い奴が暴力振るうのはありがちだけど、老人が表現的にノコギリとかトンカチ持って暴れてたらもっと面白いじゃん。どうせ少ない命だ、派手に燃やそうぜ!

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