mixiユーザー(id:4119189)

2014年12月02日22:25

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最近の大沢在昌のこと

マイミクさんの大沢在昌「ライアー」の感想を読んでいて思ったことがある。

大沢先生は、ここ何年か、女性主人公が増えている。
もちろん、ミステリ小説全体で、いやアクション、サスペンス小説だけでみても、その傾向があるのはわかる。
ハードボイルド小説で女性主人公も決して珍しくはない。
たとえば、誉田哲也の姫川シリーズ、ドルチェの魚住シリーズ、柴田よしきのRIKOシリーズなど。探せば他にもあるだろう。
しかし、大沢先生の近作、「魔女シリーズ」「冬芽の人」「ライアー」の共通点は警察官、刑事ではないことだ(冬芽の人」は元警官)。
ここに、新しい形の冒険、アクション小説を目指す意図が見える気がするのだ。

刑事、警官は、女であっても、組織内でいかに冷遇されていても、組織が後ろにいる。
バックがない、自らの身一つで、困難に立ち向かわなければいけない女性を主人公にすることで、大沢先生は、今までにない、新しい小説を模索しているのではないか、と、ふと思い浮かんだのだ。
時間があれば、もっと詳しく検証してみたい。

とりあえず、覚書的に書いておく。

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