ゼロ劇場版２観ました

この映画、前にサントラについて書いたことがありますが、とにかく下記のとおりタイトルがあまりに長いので、前回と同様題名をはしょらせていただきます（汗）

「ウルトラマンゼロ　ザ・ムービー　超決戦！　ベリアル銀河帝国」

なにしろ昨年の映画の筋書きがひどく自分でシナリオを書き直してしまった経緯があったので、観る前は心配していたのですが、前作とは比べ物にならないくらいしっかりしています。観ていてイライラせずにすむので実にありがたいというか、精神衛生上いいのが助かります。

まだまだ封切られて間もない映画なので詳しく書くわけにはいきませんが、ちょっと惜しいかなと思ったのは、中盤で条件が揃ったはずのミッションが成功しないところが、なぜそうなのかが登場人物にもわからないまま敵の攻撃によるピンチになだれ込んで棚上げ状態になっているので、大人はともかく子供には理解できないまま置き去りにならないかなと思った点でしょうか。子供さんと観たマイミクさんが中盤で子供さんが退屈しているようだったと書いておられましたが、ひょっとするとこのあたりの処理が影響していないかなとも思ったり。

それでも大人が観るぶんには、あとでなにか欠けているものが補われることになるのだろうと予測しながら観るので、あまり表沙汰にならずにすんでいます。表沙汰といえばもう一つ、サントラでは編曲の単調さに一抹の物足りなさを覚えた音楽が、短いサイズで使用されているため弱点が表面化せずにすんでいるのがなによりで、映画の中で果たすべき役割をきちんとこなせていたのもよかったです。

特撮映画は銀幕に自由に絵を描けると感じたと書いておられたマイミクさんに同意というか、もともとお話って現実には容易に起こらないことや見ることができないことへの願いに応えるためのものだとも思うので、その意味ではとてもお話らしいお話を堪能できる映画です。前作と違ってオープニングからちゃんと悪役が悪事を働きながら登場するのですが、善玉の登場人物に画面上で死んだりする人を出さないあたり子供向けの一線を堅持しつつ、その場でそう気づかせないほど巧みにテンポのよさやスピード感で山場のスリルを盛り上げているのも立派です。

来年の冬に続編が作られるらしく、今回のお話の中で友情を深めたヒーローたちが活躍するのかなとも思いますが（新たな宇宙警備隊を作るなんて息巻いていましたから）それに見合う敵を作るのが大変そうながら、今回の水準が保てるならぜひ観たいと思います。今後の展開に期待したいところです。