mixiユーザー(id:7656020)

2009年09月25日00:18

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真ん中の章である第3章は(追記あり)

かつて西の果ての魔の森に棲む姫を討ちもらしたことを回想するアールダの言葉を置き、その前後の会話を書き足していく形での滑り出しとなりました。


(3時5分追記)
戯れに件の書き出しの部分など披露しておきます。書きあげたときには果たしてどんなことになっておりますやら……。


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「私にも討てなかった相手がいなかったわけではない。大陸の西の果て、広大な魔の森に棲む闇姫にまみえながら、私は森の守護の魔力を破ることができなかった」

 アールダは言葉を切り、若者の顔をしばし見つめた。

「そういえば、かの者はそなたたちユーラの民とよく似た黄金の髪と緑の瞳をしておった。そなたたちの先祖は遠くからこの地へ渡ってきたということであったが、よもやかの姫とのゆかりなど伝えられてはおらぬか?」

 アレスはかぶりをふった。アールダはそうかとつぶやいた。

「古えの言葉の意味こそ判じられなかったが、懊悩の色は明らかだった。かの者もおそらく心を残していたのであろう……」


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