遠回りをすればスプーンおばさんみたいなひとがいる部屋に出て助けてもらえるのに近道を選んだもんだから常にカウントダウンがありボスも強い夢を見た。またゲームの夢かよ! おれこの遠回りと近道みたいな概念本当に好きなんだな、RPGでも大好きでいつも近道を選んで死ぬ。その後五分だけ寝たらヒントくれるおばちゃんに米印がついてた夢を見たけど、厳密に言えば近道をしたわけだし続きではなくて印象だけで夢を見ている気がするな。あと躊躇なく金をばらまく人が必要という声が夢のどこかで聞こえた。これはゲームの夢ではないはず、ゲームの中からゲームの中の本体に向かって声が聞こえるわけがないからな。
寝坊したし盗むべきコーヒーもない。コーヒーがないもんだから無限の眠さに頭の周りをグルグルされて、明らかにこれは寝過ぎの眠気だとわかっているから屈することもできずに、嫌な気持ちをずっと抱いていた。昼ごはんにカップ麺を食べて健康的な生活を取り戻し、じぶんの顔面に暴力を振るっているとそこへ荷物がやってきた。安く手に入れた句集だ。百合山羽公のやつが結構な安値で出ていたから買ったんで、鉛筆による書き込みがあることもわかっていたからあらかじめ消しゴムの準備もしていたんだけど、蓋を開けてみたら書き込みは本当にごく少数だったし、ページはピンピンだった。栞も付属していたんだがその栞というのがただ一回だけ折りたたんだ小さい紙片レベルだったのでそれは残念だったがそれは新品を買っても残念なことだし古書としての価値は抜群に高く内容も良かったのでまるで文句がない。素晴らしかったですね。
今日は気分に関係なく必ず出かけなくてはならずしかも用事しかこなせないの全然嬉しくないしやる気もない。土曜日だよ、楽しい土曜日なのに雨の中出かけなきゃならないしそれしかできないとか地獄かよ。まあ豪雪の時に蛍光灯買いに行くハメになるよりはマシかとも思うんだけど、じぶんの行動を常に最低のケースと比較するのも良くないことだし、その日その日の最低を大事にしていきたい、最低だ!!! 電気屋にヒイヒイ言いながら自転車で出かけて、早くもクリスマス一色の家電コーナーを真顔ですり抜け、手にした品番を元に必死こいて探して商品は見つかったんだけど、なんか蛍光塗料を塗った、普通のやつより二百円高い商品しかなかったし、セレブたちの差し金がここ金沢にも迫ってきていると感じた。まあ、帰ってすぐ、取り替えましたよね。蛍光灯って好きかも。天井に貼り付いて発光する丸いものの中で一番好きかもしれない。
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