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2016年09月09日01:42

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8/27 辛子高菜


 夜のデパートへ買い物について行ったら入り口の両側からみっちり服が陳列されていて家族は大喜びなんだがおれは五階まで行っても服だらけという店内にひとつも興味が湧いてこないし店を出るときなぜかおれはひとりで大雨の中雨合羽を着て自転車で帰る夢を見た。この五階というのが完全な五階ではなく、メチャクチャ天井の高くて広いドームみたいな店内の真ん中に外壁のない塔のようなものが建っていてそこの断層的に五つ目という感じだったので謎の開放感があったこともよく覚えている。午前八時の起き抜けには、家の中は空っぽでお札だけがあり呪文の構成を難しく習得できないようにしてある夢を見た。起き抜けの夢だからかなり覚えてないけどお札が綺麗なクリーム色をしていたのは記憶にある。午前十一時の起き抜けには、魚を逃がせという命令が下ったので逃がしてすぐ網で捕まえるという芸当を成し遂げ一休さん的な展開を迎える夢を見た。放生会ビジネスみたいだな。正午過ぎの起き抜けには、じぶんの名前を書くべきところに神様の名前書いちゃう夢を見た。

 朝ごはんって言ってみたい冷やしラーメンを食ってから一日が始まる、これはいつもどおりですね。それでインターネットニュースを読むんだけどその間中ずっと今日こそは出かけてやると呪いを送っていた。夏休みもそろそろ終わりなので小学生児童たちが指紋を浮き上がらせたり、人と動物の血液を見分ける実験に取り組んだりしているというニュースを見て信じられない気持ちになっていた。将来何になりたいかという話は置いておくとしても、こいつらの思い出に血液を加えてやる必要ってあるのか実際。人と動物の血液を見分けられるようになった小学五年生の女子、ファンタジーなまんがになら必要はアリアそうだな。ところで今日はあの、あの二十四時間テレビじゃん! 最高に見たいという気持ちがするけど、高畠の代役でグズグズになったと思しきドラマのシーンを確認するためだけにつまらないドラマを見る気にはなれないという相反した気持ちがある。あの手のまんがいつも見るけど、結局幸せになれるのはテレビをご覧のあなた達ですみたいな押し付けがましい善意ってすごく気持ち悪くないですか?

 とりあえず二十四時間テレビは夜にならないと放送されないので街の方に出かけて、百円の漢文入門を買った。これはこないだ末尾に遺族の言葉が掲載されてて購入を尻込みしていたものだが、読んですぐ捨てるつもりで買った。で帰宅してから、酒を飲む日なのでストリートビューでフィンランドに向かうも、幽霊みたいな雰囲気と北欧デザイン以外は結局何もなかったので、メキシコなどに戻って細々と写真をクロップして暮らした。この無職の野郎が仕事の話をいつまでも引きずるわけじゃないけど、ストリートビュー監視員なら仕事にできるから、時給五百万円ほしいな。大変でしょいろいろと、ヤバい写真があってさあ、と言うのはおれ自身がそういうヤバいものを見つけてるからだが、別にGoogleに報告してもなんか報酬があるわけでもないので放置しておいた。その後はホームランの軌道が直線過ぎるオンラインまんがを見てゲラゲラ笑っていた、どんな野球してんだよ。

 で食事時にチラチラ見ていたら、二十四時間テレビ、いよいよこのあとドラマ!! とか言い始めたので集中し出したけど、最近テレビを見ていなかったからこういうときのテレビのやり口ってやつをすっかり忘れていた、この後すぐ!! みたいなことを言ってからが長いんだった、ホント忘れてたよ、またしばらく見ないだろうけどな。嫌でもテレビを見てないって語弊があるよね、テレビのバラエティーを見てないんだ、ごめんごめん。むしろここで強調しておきたいのは、バラエティーの手法って全然変わってないんだなってことで、こういうことを繰り返してきたから視聴者がどんどん離れていってるんじゃないのか、とさえ思えるんだが。それでその二十四時間テレビのドラマは、ナレーションが「実話を元にしたドラマです」って言ってて「どの実話ですか!?」と思ってしまったんだけど、そっちの実話では、当たり前だがなかった。しかしドラマ始まる前のクソくだらない、村人たちの愛情物語みたいな単独取材映像などを見ていたけど、こういう単独VTRを高畑裕太も撮ってたはずなんだよね、それが全部潰れたのかと思うとホントせいせいするな。でドラマ始まったら始まったで、昔の話なのに出て来た五千円札が新渡戸稲造じゃなくて樋口一葉の新五千円札だし、完全に手抜きドラマだった。登場シーンまで耐え続けてみるというような芸当はついにできなかった。
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