全く見るつもりはありませんでしたが、マイミクさんが取り上げておられたので、どんな映画だったっけ?みたいなノリで見てしまいました。ロバート・ミッチャムとピーター・フォークが主役で、ロバート・ライアンにアーサー・ケネディ、さらにアール・ホリマン、パトリック・マッギーなどなど、顔と名前が一致する“スター”が10人はいる。オールスターキャストだ。←ヴェナンチーノ・ヴェナンチーニを含む(笑)。
エドワード・ドミトリク監督というと、僕には小学生時代に見た「山」という映画が鮮烈でした。そして、ヘンリー・フォンダが悪人役で、リチャード・ウィドマークが善人役という「ワーロック」も印象的でした。さらに中学生の時に見た「荒野を歩け」のタイトルが大好きです。名匠という言葉は当たらないと思いますが、「狼たちの影」もまずまず。
実はこの「アンツィオ大作戦」、僕が就職のときにお世話になった映画館の渉外担当さんの映画館で公開したので、見ようと思えば見られたのですが、今の今まで見てませんでした。トップ・ビリングがロバート・ミッチャムで、セカンドがピーター・フォークというあたり地味ですしね。
ピーター・フォークと言うと、皆さん「刑事コロンボ」でおなじみのスターですが、この映画公開時にはもちろん未放送。しかし僕としては、「七人の愚連隊」(1963)というシナトラ一家の秀作ミュージカルがありました。今回はタイトル画面にジャック・ジョーンズによる主題歌が朗々と流れ、“そぐわない”ことこの上ないのでした。
そしてピーター・フォークが“きれいどこ”を独り占めして、“バイ・バイ・ブラックバード”を歌うシーンまであります。“チャオ・チャオ・ブラックバード”でしたけど(笑)。imdbのトリビアによると、ピーター・フォークが脚本に不満で降板すると言い出し、製作のディノ・デ・ラウレンティスがシナリオ変更をOKしたとか。それほどのもんかな?
この映画の翌年に公開したシドニー・ポラック監督の「大反撃」で、ピーター・フォークは元パン職人の兵士を演じ、戦場となった街でパン屋を見つけると寡婦が現れ、“俺はパン屋だ”と言うと“私はパン屋の女房よ”と、すんなり懇ろになる名シーンがあったわけです。それに比べたら、ロバート・ミッチャムが武器を持たない従軍ジャーナリストだなんて、ボケのかましかたが間違っている。
もしかしたらイタリア上陸作戦に詳しい方々には、“アンツィオ”という固有名詞だけで“作戦失敗”という事実が認識されているのかも知りませんが、800名の兵士がほぼ全員戦死か捕虜となった不名誉な作戦かどうかは、僕には全くピンときませんでした。アーサー・ケネディ扮する指揮官の少将も不思議。「アラビアのロレンス」のパロディーのつもり?
なによりも当時の戦争映画には、“きれいどこ”がまず登場しません。ラウレンティス配下の女優さんたちがいろいろ出てきますが、とてもじゃないけど顔を覚える気にすらなりません。せめて「脱走特急」のラファエラ・カラ程度の名花を加えてくださいよ。写真3は、アナベラ・アンドレオリ。映画検定に出るかもよ(笑)。
そんな映画まで、DVD-Rで録画してあるというあたり、女房が怒るのもしゃーないか。いやいや、たまには“録画しといてよかった”という作品もあるのです。結局エドワード・ドミトリイクという監督さんは、もっともらしい理屈が好きな監督さんなんでしょう。←「狼たちの影」は、ちょっと面白かったけどソフトは発売されてません。かわいそうに。
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