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2026年08月27日00:08

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1950年代の“ベストテン”常連監督の作品ですが、これが1957年のベストワンだとは、僕はまったく納得できません。今井正監督「米」(1957)。

1950年代のキネマ旬報ベストテンに、今井正監督作品がどう選出されていたか、下記に記します。
1959年度 1.キクとイサム
1958年度 6.夜の鼓
1957年度 1.米
1956年度 1.真昼の暗黒
1955年度 5.ここに泉あり
1954年度 (今井正監督作公開なし)
1953年度 1.にごりえ 7.ひめゆりの塔
1952年度 8.山びこ学校
1951年度 5.どっこい生きてる
1950年度 1.また逢う日まで

10年間に5度もベストワンに選ばれている監督さんって、他にいますかね? 少なくとも日本映画全盛期を含む1950年代に、これだけ監督作が評価された監督は珍しいと思います。しかし、ぼくにとっては「米」は、まったく評価に値しない映画に思える。つまり貧乏悲惨系の人生を絵に書いたように映画化しているだけだから。

imdbでは今井正監督を、次のように評していますね(例によって翻訳はグーグルさん)。
>社会派リアリズム映画で知られる日本の映画監督今井正は、人生の悲劇を描くことに最も関心を寄せていた。「涙のないリアリズム」と評されることが多い今井の作品は、貧しい人々の苦闘を描いている。

せやろか? 「米」は涙にあふれとるけどなぁ。あ、imdbの筆者は、「にごりえ」「夜の鼓」「武士道残酷物語」を取り上げているだけか。そういう意味で、キネマ旬報ベストテンの順位のほうが、当時の日本の映画評論家たちの本心が出てますね。imdbが「越後つついし親不知」(1964)に言及してくれれば“完璧”やけどなぁ。

まず僕は最初、江原真二郎の顔が判別できませんでした。木村功は分かるし、山形勲、加藤嘉あたりも分かるけどね。もちろん中原ひとみや望月優子は分かるけど、“新人”の中村雅子って知らんがな。Wikiによると望月優子の実妹だそうです。活発に野郎どもにモーションを掛けまくる岡田敏子も、“別に?”状態。

とにかく、この「米」のように、“ある時代の社会に流された庶民の悲劇”という問題の立て方が僕にはなじまない。その時代を支配していた社会の不文律に対して、明確な“No!”を突きつけられなかった“一般庶民”の姿を延々と描写して、何をどうしろっちゅうねん? すでに1957年でっせ。手を繋いで、歌を歌ってりゃ世の中変わるか?

あ、また国民的大監督さんから“インテリ(=頭でっかちの学生)めが”と叱られるかもしれんけど、上等ですわ。あの東大出の監督よりは、まだ今井正のほうが“庶民”に密着してますし。つまり今井正は、生死の境を彷徨うという時代を生きてこられたわけです。それを受けての香川京子さんの“ひめゆり部隊の語り部”生活にも、僕は敬意を表します。

ふと気がついたら、今井正監督は79歳と10か月余でお亡くなりになってました。今の僕が79歳と4か月。なんとか今井監督の年齢を追い越すことはできるでしょう。ボーっと生きてんじゃ何にもならんけどね。ま、せいぜいチコちゃんに叱られよう。←いや、チコちゃんを叱り飛ばし続けよう。
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