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2026年08月01日00:20

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この映画は東宝創立25周年記念映画で、東宝映画の1000本目の映画でもあるようです。稲垣浩監督「日本誕生」(1959)。

僕は小学校6年生の晩秋に映画館で見ています。いつも言いますが、当時の日本映画には“大人の事情”が描かれるため、小学生の僕は見せてもらえませんでした。だって夜中に夫婦の寝室が映し出されたときに、“あれ何してんの?”と聞いたりするわけですから(笑)。ということで黒澤明監督作以外では、珍しく見せてもらえた日本映画なのです。

上映時間が3時間1分ちょいあります。第一部が1時間16分過ぎに終わり、第二部が1時間45分もある。2部作として公開されるとき、前編が半分以上あって後編のほうが少し短いのが通例ですが、これはその“通例”からは外れてます。さらに今見直すと、第二部の終盤が長過ぎる。特撮シーン、ありすぎでっせ。

三船敏郎が、日本武尊と須佐之男命の二役を演じます。つまりオールスターキャストの大作映画ですが、三船だけはほぼ出ずっぱりという感じ。でも、まさに東宝の看板俳優ですから当然でしょう。かく言う僕も、男性スターを目当てに日本映画を見に行くことは、ほぼなかったのですが、三船敏郎だけは別格でしたから。

今回見直すと、やはり女優さんたちが添え物過ぎてかわいそうでした。逆にチョイ役の水野久美がはつらつとしていて可愛かったな。倭姫の田中絹代はともかく、語り部として杉村春子をコテコテの化粧で出さんでもええやんか。公開当時から、乙羽信子の天宇受女命が話題になってましたが、小学生の僕には“子供だまし”でしかなかった。

スコープサイズでスケール感を感じさせる大作なのに、あの踊りのシーンなどでクロースアップが挟まれるのでがっかりでした。カラーのネガポジ反転という小手先の小細工(“本格的な小細工”はない。“馬から落ちて落馬”的表現だな)がイヤらしい。そしてこの後「世界大戦争」(1961)でも多用される“溶岩の噴出”が、製鉄所のアーカイヴ使いまわしやし。

とりあえず、三船敏郎が女優さんとイチャつく映画は珍しい。司葉子、香川京子、上原美佐たちね。今の僕から見ると、女優さんのいちばんは水野久美ですけど。←当時すでに、原節子は伝説でしかありませんでした。田中絹代まではいかんけどね。イザナギ、イザナミを“無名俳優”に演じさせたあたり、ハリウッドの「天地創造」と同じですな。

しかし見たのが、たまたま熊本で震度7の地震があった直後でしたから、地面が割れるシーンにはゾッとしました。その前に見ておくべきでしたわ。のうのうとこんな映画の話をしてる場合やありませんね。反省します。

なおアメリカ公開版は112分だそうです。英語題名は「The Three Treasures」でした。「三種の神器」ですね。
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