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2018年02月13日01:15

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1/30 クリケット


 古書店で古書を選んでいたら一冊二百六十円とかになってて高くなったな困るなあと思っていたところジジイが同じ棚を物色し始めたしライバルだと思い先に本を確保したところジジイが娘に向かっていい本ないな〜とでかい声で話しかけていてデリカシーないのかと思いつつ確かに手に取った本も良くないと思う夢を見た。まあこころの中で思うこととそれをでかい声で言うことはぜんぜん違うからな。この値段が上昇したという内容は、おそらくブックオフのあおりを受けてみたいな流れであり、おれがブックオフの値上げを心の底から憎んでいることがよく分かる。起き抜けには、わざと厳しいことを言ったら作っている人間がいなくなったのでおれが引き継ぐかと設計図を見たら原寸大のもので非常に見づらかったため完成後に怒れば良かったと後悔する夢を見た。起き抜けの夢なので覚えてないんだが、そのもの自体が何なのか思い出せなかったのが敗因だな。

 起きたら十五センチほど雪が積もっていたので雪かきをしていた。とにかく連日の雪でまったく出かけられない、まあこういうことを家族にぼやくと一般のひとはこんな日でも学校や会社へ行くのだと言われて大変に肩身が狭いが、だからといって無職なのに雑誌の受け取りもないこのような日に出かける理由はまったくなく、よって出かけてないという事実だけが残る。汚れたことを考えていたら眼鏡が汚れていることに気付いたのでこれは洗わせてもらった。ともかくこころを汚していてもしょうがないので、昨日失敗したリリース作業をすることにする。失敗したというか。アップロードは完了したんだけど、なんかサーバー側の動きが変だったので押すことも引くこともできないがんじがらめの状況になっていたのだった、それが昨晩の出来事で、起きたらそれが解決していたってわけ。それでこんな早い時間のリリースとなったわけだ。とにかくそのような考えもあったので、異様にでかいサイズで作ったジャケをそのままシャツにする作業などもしていた。これは考えてやっていたことなので特につまずくこともなかった。

 ところで家族から引き継いだ編み物は編み進めるごとに不良品のサッポロポテトみたいになってきたけど、気にせずにやり続けることにした。というかこれ、毛糸を切るところまで来たら一回ほどいてまた作り直すと思う。コースターを作ることが目的ではなく、ただ編むことが目的だからだ。人生は空しい。

 セフレこと世界ふれあい街歩きはイタリアのアルゲーロ。港に枝で地面を叩いている奴がいるけどそのひとは取材してくれない。とにかく港を進んでいくとベンチにジジイが座っていて、その向こうにヨットに乗るガキどもがいる。まあなんというか青春って感じなのかな、ガキは嫌いだけど。近くには日本のエンジンについて口を濁す漁師たちが溜まっていた。この漁師のひとりが、五十三年同棲しているけど結婚してない漁師のジジイで、なんで結婚してないかという質問に、別れるとき弁護士もいらないし、ひとりは北に行ってひとりは南に行く、それでストーリーは終わりみたいなこと言ってて、これは言葉遣いが違うなと思った、突然ピサの斜塔に入れるとかいうところ以外では仕込みなどないと思いたいので、こんなどうでもいい界隈でこんなスマートな発言が出てくるのは正直うらやましい。で、城壁に入る。内側の旧市街に自転車の車輪が吊り下げられていて、ジーロデイタリアという競技の名残であるらしい。名残というと変だが、過去の車輪をモニュメントとしてぶら下げているというか。また道沿いには画家がいて絵を描いていたんだけど、記憶が重要みたいな話になってから突然、記憶だけを頼りに王冠の中に絵を描き始めて、実際それっぽく書き上げてしまったので実にかっこよかった。で無骨な教会の前を通る、その向こうの外壁のジジイの写真に説明がなかった。サンミケーレ教会のドームの風見鶏が魚? になっていてなるほど、港〜となっていたその先の広場で車椅子に座る百歳のジジイと出会う。しわがれた歌をうたっているがこんななりでも昔はマラソンランナーだったらしく、三年前までは走っていたとのこと。それで写真が街中に描かれるようになったというわけで、ここでさっきの絵の説明もついた、話の流れ的にはどうも百歳を超えたら記念として街中に絵を描いてもらえるらしい。そのあとは観光客向けの繁華街へ向かう。サンゴのアクセサリーばっかりだし市章にもサンゴが描かれている、相当サンゴに力を入れているようだ。ただ天然のもので保護も必要だろうからこれって一部のひとが利権を囲っているのでは? 実際、アクセサリーを代々引き継ぐ習わしのあるそのサンゴのアクセサリーショップのひとたちはいい暮らしをしていそうだった。ちょっとした裏通りには鉢植えが壁にたくさんかけられ、その話を聞いているうちに家族がどんどん出てくる事態になり、それなりに話を聞くことに。特に興味はなかった。だって結婚がどうたらとか言ってるし。歴史コーナーでは城壁の外は海という話から城壁そしてサンゴの話になった、昔ドーリア家がドリァーッと来たらしい、ワハハ……。その城壁にスタジオがめり込んでて開放的な芸術家たちが集っている。ママ ズボンを買ってよ……という歌を披露しているし、まあこういう中途半端な近代の詩の良さみたいなものはどこの地域にもあるな。ところでセフレには、歌をうたう集団がいたときはスタッフが去るとき歌をうたわせるという謎の風習があるよね。ここで外をウロチョロしていると、ガリガリのオシャレ魔女みたいなババアが出てくる、いい形状のババアだ。自宅に芸術家っぽいインテリアや改造を施しており、実に生きるのが楽しそうだった、いいんだけどババアのふとももを接写するな!!! 寄り道コーナーはスプラモンテ、羊飼いがいて良い歌をうたうらしい。ヌラーゲという遺跡があって詳細は分からないとか言われてしまう。さっき見かけた豚さんが丸焼きになってる様子を見て一通り感動してから、歌へ。カント・ア・テノーレと呼ばれるものらしく、声が重層的になっててホーミーみたいな発声をしてるっぽい。これは興味あるので後で調べておこう。寄り道コーナーから戻ると夕方の街、今度はギターを弾く奴と歌う奴がいて、船乗り協会にそのままなだれ込むことに。ムール貝、アサリ、そして女……という謎の男らしさを見せつけられた我々の下にサンゴが好きで赤いシャツの男がやってくる、赤い髪の女と結婚したとのこと、髪の色は変えられてしまうのでは……? 以上です、アルゲーロ、奇人がいくらかいたな、その分はプラスだ。
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