mixiユーザー(id:6327611)

2026年09月25日00:04

48 view

サブリナ・シャーフという女優さんを知ってますか? リチャード・ラッシュ監督「爆走!ヘルズ・エンジェルス」(1967)。

サブリナ・シャーフは「爆走!ヘルズ・エンジェルス」(写真1)のヒロインです。僕は「イージー・ライダー」(1969、写真2)で名前を覚えました。そしたら「荒野の隠し井戸」(1967)にも出ていますね。←写真3の後列中央です。いや、この女優さんの名前と顔が一致しなくても、別に映画ファンとして失格だとか言われる筋合いはありません。

しかしリチャード・ラッシュという監督さんの名前を知らなかったら、「<アメリカ映画史>再構築」という本の示す“アメリカ映画の本質”を知らなかったことになるようです。つまり大学で映画というものを教え始めたこと始まった、“映画作家”というものが誕生した特異なポジションにいる監督さんのようですから。

今まで何度か「<アメリカ映画史>再構築」について書きました。今回はリチャード・ラッシュという監督さんが、ラズロ・コバックスとの映画作りを行って、シネマ・ベリテへと傾倒していった部分で注目しました。ちょうどハスケル・ウェクスラーが息子マークのインタビューに対し、自分もカメラを持って“シネマ・ベリテだ”と応じた訳ですし。

ラズロ・コバックスとヴィルモス・ジグモンドは、1950年代のハンガリー内乱でフランスを経由してアメリカに渡りました。ゴダールの「勝手にしやがれ」に“ラズロ・コバックス”という役名が使われたのは、このラズロ・コバックスに由来しています。彼らは、ハスケル・ウェクスラーを師と仰いだ部分もある。

というような重要なポイントについては、みなさんそれぞれお調べください。僕は今回、指摘するにとどめます。というのは「爆走!ヘルズ・エンジェルス」を見て、なんともしょーもない映画だったから。ジャック・ニコルソンも「イージー・ライダー」では“バイクに乗るのは初めてだ”みたいな役でしたが、なんのことはない暴走族の仲間でした(笑)。

まず「爆走!ヘルズ・エンジェルス」という題名に不満があります。“ヘルズ”と濁るのなら“エンジェルズ”も濁らないといかんでしょ。どっちも有声音の後なんだから。こういう表記、僕は嫌いです。とりあえずカリフォルニア界隈の暴走族を集めて作ったシネマ・ベリテの一作品だとしておきましょう。

サブリナ・シャーフはシルという女性を演じ、リーダー(アダム・ローク、写真1)の彼女なのですが、ジャック・ニコルソンとも寝ます。そんな“フリーセックス”礼賛を描く映画でもなく、暴走族たちの一団を描けばバイク好きな連中が見に来るだろうという、低予算映画の常道という映画でした。殴り合いも、ボディ・ペインティングも皆目オモロない。

ま、注目すべきは、「イージー・ライダー」という作品が、映画史にアメリカン・ニューシネマという風穴を開けたわけですが、同様の会社が手掛けていた“商業映画”の「爆走!ヘルズ・エンジェルス」は、何一つ映画史に足跡を残さなかったと言ってもいい。あ、撮影がレスリー・コヴァックスになってますが、ラズロ・コヴァックスのことだそうです。

少なくとも「イージー・ライダー」は、あの登場人物たちの“息遣い”をきちんと映像に収めていました。だからこそ、アメリカン・ニューシネマとして我々は評価したのです。使われていたロック音楽だけがポイントなのではありません。デニス・ホッパーとピーター・フォンダの“本腰”が、歴史を作ったのです。

とりあえずリチャード・ラッシュには「Too Soon to Love」(1960)という作品があり、それを見ないで云々するのは間違いなようです。僕はピーター・オトゥールがオスカー候補になった「スタントマン」しか印象にないけどね。←持ってたはずだけど、探さなくちゃ。でも131分も、見直す気にならないなぁ。
1 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2026年09月>
日 月 火 水 木 金 土
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
27282930