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2026年08月02日00:06

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シーズン後半に入ったこのシリーズ、いよいよ上層部と現場の対決が近いかも。「LAW & ORDER: 性犯罪特捜班」シーズン27の第15・16話を見て。

オリビア・ベンソン警部は、SVU(Special Victims Unit=性犯罪特捜班という邦訳は放送局による意図的な誤訳です)のチーフとして、現場に寄り添った姿勢を貫いています。それはベンソン自身が、母親が暴行されて身ごもった子供だったことによるとも言えます。しかし警察本部長のタイナンは、ベンソンを自分の思い通り操りたい。

これが最近のドラマ展開の軸になっていて、SVUの刑事としてタイナン本部長の息が掛かったメンバーが次々とやってくるのでした。検事補のソニー・カリシと結婚したアマンダは復職しましたが、タイナンの息のかかったグリフィンやカリーたちがベンソンに馴染んでくると、本部長は出世という武器でベンソンの手中から外しにかかるのでした。

第15話の「乾き」(写真2)では、ファン・コンベンションでの殺人事件を扱う傍ら、タイナン本部長はカリーに対して異動を持ちかけます。ベンソンもカリーが望む方向なら、無理に自分の側に引き止めることは出来ない。この微妙なニュアンスが第16話にも持ち越されます。

第16話「幸せホルモン」(写真3)は、精神分析医のセッションにおける過剰な患者への催眠治療が問題となります。医師が患者に薬を投与して催眠状態に近くし、その時点でセクハラ行為をしているらしい。しかし、製薬会社や研究機関においては、新薬開発という大命題を優先したいがために、その構造を担当者たち個人の問題で終わらせようとする。

カリシ検事補は自分の進退をかけてまで事実究明を試みますが、判事がその方向性を見抜いてカリシに釘を差すのでした。判事は自分のような下位裁判所がそれを扱うべきではないと判断したしだい。架空の問題ではありますが、実際に下位裁判所において“大問題”は敬遠されるという事実は世界各国にあることです。

現実に僕が膨張した“荒木・いまおか裁判”においては、映画の著作権が配給会社に属するのかどうかという判断を、昭和三十年代の映画会社時代の著作権感覚以上に踏み込むことはありませんでした。荒木さんたちが“金の問題ではない”と損害賠償を求めなかったことから、判決は映画会社内部の問題へとすり替わってしまったのです。

第16話「幸せホルモン」では、担当した精神分析医が“異常者”として有罪になり、それを見過ごした製薬会社の担当者が社内で左遷となって落着します。それに追い打ちをかけるように、グリフィン刑事がベンソンの過去の記録を調べていることに気づく。もちろんベンソンは、なんらやましいことはないのですが、タイナン本部長は何かを求めている。

そのグリフィン刑事は、父親がタイナンの腹心だったこともあり、現在はベンソンを認めるようになったのですが、タイナン本部長に逆らうまでには至っていないのでした。これが今シーズンから、さらに28シーズンへと発展していくものと思われますが、実年齢では還暦を越えたマリーシュカ・ハージタイだけに、何事もなく退職できるかどうか?

シーズン27は第21話で終了することになっていますから、あと1か月で終了ですね。楽しみでもあり、寂しくもあります。メデタシメデタシとなってほしいなぁ。
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