店構えも古くて玄関も庇も低い古書店の新しいバイトにおれが任命されたけど同時に演劇部のリーダーにも任命されてどういうことかよくわからないまま渡された部誌にはこれまでの古書店バイト兼演劇部リーダーのコメントが掲載されていてその横には在任期間も書かれており皆半年も務めてはおらず前任者も四ヶ月程度だったのでこれは全員逃げたなと恨むとともに部員たちからは今度のリーダーにこそ脚本を書いてもらうぞという嫌な意気込みが伝わってきて非常に不愉快であり更にはその演劇部の三年生の女が一番偉いらしくそいつの部屋の掃除を手伝わされ灰色の本棚の中身である本やコントローラーを上から半分抜いてから運ぶと抜き出した女性誌の束をプレゼントするから持って帰れと言われてこいつにおれは何を期待されているんだと考えつつ振り返ると本棚の位置がまた変わっており明らかにその女が動かしたのでおれの手助けいらないじゃんと思ったりなんだかんだで大半はその部のOBが朝から詰めてるファミレスで話し相手を承っていたんだがもう十九時半だし夕飯の時間だから帰りたいと主張しここで食えばと言われてもこれ以上拘束されてたまるかとこころの中で叫びながら拒否しつつ変える準備を始めるとその背中にメシをおごってもらったらだいたいみんな感謝するけどなあと言われむりやりフラフープを持たされて帰ったらそれで電話をかけてこいとか言われ送り出されたけど朝からファミレスに入るってことは相当の金額払いそうだなとは考えつつも芸能人が乗っているバスの中で芸能人のいる場所とスタッフの場所が檻で仕切られていることを確認しつつフラフープはその場に捨てていき降りた後事故多発という看板の中に事故で死んだ学生の幻影を見つつ帰宅したら台車に乗せていたはずのリュックサックやおみやげの入った紙袋がないと気付きどこかに忘れてきたんだろうと記憶を辿っても一番確実なところに行くまでに三十分ぐらいかかるので結局夕飯が食えないと残念がる夢を見た。この夢、起きた直後は忘れていたけど横柄な態度の女の映像から芋蔓式に思い出せたのでよかった、ただ途中の「なんだかんだ」の部分は明らかにあやふやで、そこには確かに何か出来事があったのだが、最後まで思い出すことはできなかった。
ニュース読んでたらルネスかなざわの話が出てきてそのの話はやめろと思った。思い出しちゃうからなんだよな小学生の頃、今も小学生だけど、小学生の頃に連れて行かれて、何して遊んだかはよくわからないけどプールやカラオケという施設を見て、最後にメモ帳をもらい、バスの中では頭の体操だかなんだか題名は忘れたけどクイズ本で出題しまくっていたというような謎の思い出を。とにかく今日の昼はノスタルジーがすごかった、他の虫が一切泣き止んでカネタタキの鳴き声ばかりが目立つようになってしまった外の空気もなんとなく懐かしかったし、強い風に乗って普段は聞こえない遠くの学校のチャイムが聞こえたのも無性に懐かしかった。その懐かしさが結局何なのかはわからないんだけど、好ましいものではないんだよな。
街の方へお出かけした。欲しい本たくさんあったらどうしようかなという不安から小銭を用意するべくコンビニでブラックサンダーを買ったんだけど、全く役に立たなかった。結局成果物はブラックサンダー一個とキリスト寄りの本一冊。まあ本買ってんじゃんという話ですが。川柳がたくさん出来たからいいんだよね。自転車に乗っていると本当にインスピレーションが湧くので、これ自転車乗れなくなったらどうするんだという気持ちに一瞬なったのは、やっぱりさっき感じた懐かしさの招待がつかめないところから転換した不安がもよおしたものなんだろう。だからエアロバイクが欲しいんだよね。でも前も書いたけど、普通にあんなの家に入れたらクソ邪魔だし。
セフレこと世界ふれあい街歩きはドイツのハーメルン。絵に描いたようなメタラーみたいなハーメルン住人が来ていきなりビビったが、どうも家庭環境が複雑なメタラーらしかった。新市街の象徴だろうか。その後、メットという生の豚肉のサンドイッチを食う工事関係者が出てきて、ここらのひとはみんなメットを食うのだと説明していた、生の豚肉事情ってどうなってるんだろう。その後無骨な青空市場へ、ヴェーザー側のウナギを自慢されたり、カレンさん(ゴリゴリのおっさん)が出てきたりする。ウナギ以外にもうちょっと魚あっただろ。ここで旧市街にようやく突入。メルヘンとのこと、そうかなあ、木組みの家があるというだけでは根拠に乏しい。というか、かなり近代化しているんだよね旧市街が。街中を異常なファッションの笛吹き男が(ハーメルンだけに)回っていて、この人達とは後で何回も会うことになる、それがハーメルンの象徴だからだろうけど。近代化した旧市街の大通りでは老人のインタビュアーがたくさん集まってきて殺されるのかと思った。で野外劇場ではハーメルンの笛吹き男の市民劇が上演されていたが、肝心の象徴なのにかなりざっくりと端折られていた。でその後先程見た木組みの家へ、そういうところに住んでるひとはやっぱり金持ちなんだね〜と思うけどババアの乳房が丸出し。これは事件だ。あと「これから毒を撒きに行くんだ」と話す、多分市役所から委託を受けた業者が登場。割とぶっきらぼうな話し方で、笛なんか効かない、毒だよ毒、いつも最新式の毒を使っているんだよとかなり暴力的な発言を連発していた。そんな、さんざんネズミネズミと言いまくった展開の後に出てきた金ピカの像を見たナレーションが「なんだろう……熊??」とか言い始めたので、こいつぶっ飛ばしてやろうかなと思った。101歳のババアがペラペラしゃべってるのは本当にすごかった、こんなところでも長生きできるんだな。最後新市街に戻ったが、金持ちのクラシックカー自慢が入っただけでつまんなかった、新市街はともかくつまんない。終わりにお得意の「小さな村的連帯感」を移住者に出させてエンディングだった。寄り道コーナーはカッセル、世界遺産の水の芸術というか、水が遊ぶ遊園地という感じだった、確かに見てるだけで楽しそうな感じだったが、そういう水しぶきを見てマイナスイオンとか言っちゃうひとも久しぶりに見たね。以上です。ネズミ殺しのおじさんが面白かったけど後はちょっとなー。
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