mixiユーザー(id:28703480)

2021年11月11日06:16

220 view

エコノミーとエコロジー

ちょっと日々の雑感というか・・・目から鱗というかそんな話・・・
10年前に東日大震災があり福島で原発事故があったのは周知の事実。安全神話崩壊なんていうのも目から鱗なんだが・・・
それからしばらくの間僕は原発は駄目だ!これからはクリーンエネルギーだと暫くの間、福島の街角でデモに参加していた。
フォト

フォト

まあ、それに関しては何ら後悔もないし・・・今でも原発は怖いなあとも思う。
そんな折、今をときめくアメリカのテスラ・モーターズのイーロン・マスク会長(当時はそんなに有名じゃなかった)が25万ドルで巨大な太陽光パネルを南相馬に寄贈するという話があった。
当時は津波の被災地に太陽光パネルなんて素敵じゃないかわーい(嬉しい顔)?(南相馬はFK1の目と鼻の先である)
なんて思っていたが・・・どうもそんな単純な話ではないらしい・・・
フォト

太陽光パネルの下は光が当たらないし土地も痩せてしまう・・・
この太陽光パネルっていう奴、一時大流行してまあ、一般家庭にも普及して一時何もない国有林の中にも乱立するようになる。
フォト

そんな様を大好きな写真家の藤原新也氏はこんな風に表現する。
そんなこんなで・・・津波の被災地は瓦礫が撤去されていくわけである・・・
では、その整地された広大な荒野をどう運用するか?って話であるが・・・これにはいろんな議論があって大の大人が喧々諤々とやっていたのではあるが(当然、地権の問題もあり、あまり生々しい事は書かないが)・・・僕はめんどくせえからラムサール条約の登録地にしちまえ!とか言ってたの。今思えば、永遠に続くかに思われた論議に辟易しつつも、やはりそこに暮らしていない余所者の暴言であったとも思う。ではあるが、ある種の根拠めいた事もある。
フォト

フォト

フォト

フォト

生態系が変わったのか?ある時から被災地は野鳥がたくさん来るようになった。
ずっと写真を撮り続けていたので、僕はそれに気づいたていたのだ。
フォト

フォト

フォト

そんな中で高校生のボランティアたちが水田作りを始めたのね。
ご存知のとおり、津波の浸水地区っていうのは塩害がひどくてね、強いはずの松なんかも立ち枯れしちゃうような場所なのね・・・
高校生活っていうのは3年間じゃない?そんな3年間程度で何ができるんだ?みたいに思っていたら・・・見事にやっちまった!塩抜きして土地改良して・・・
フォト

そして今では収穫後の稲わらでアート作品まで作ったりしてねわーい(嬉しい顔)
フォト

フォト

フォト

その間、僕は何してたんだろう?
っていうと・・・僕はカメラ片手に虹を撮っていたわーい(嬉しい顔)
フォト

フォト

フォト

フォト

フォト

フォト

まるでこれじゃ、アリとキリギリスじゃねーかわーい(嬉しい顔)

それはそれとして・・・先日、石巻とか女川とか宮城の海沿いに行ってきた。
フォト

フォト

フォト

フォト

今、僕はもう一度学びなおしている。
震災10年目という事もあり、Covid19がある程度落ち着いているという事もあるしね・・・エコノミーとエコロジーという事を。
フォト

フォト

そうそう、石巻の月浦港のサン・ファン・ヴァウティスタ号が取り壊しになる。
フォト

フォト

これも目から鱗の話だった。
理由はもうこれ以上は維持管理費が捻出できない・・・もちろんCovid19の影響もあるだろう・・・極めてエコノミカルなものだ。
震災後、修復され僕は勝手にあれは震災復興のシンボルとして永遠に残るものだと思っていた。
まあ、年に1、2回くらいしか行かないし、行ったら行ったで写真撮るだけで金も落とさないわけだから、それにどうこう言えた義理ではない・・・

フォト

フォト

石巻には大規模製紙工場がある。
紙媒体っていうのは今後どんどんなくなっていくのだろう・・・それが森林伐採を抑制し、エコってやつなんじゃないかって思っていたのだが、どうやらそうでもないかもしれない。


森林の伐採というのもネガばかりではなく、例えば林業に携わっている人はよく自然更新という言葉を使うんだが、それはCO2吸収しなくなった老木を伐採し、新たな新芽が出るのを促す事らしい。
或いは広葉樹を伐採し、よりCO2を吸収する針葉樹を植林するという事もカーボン・ニュートラル実現には大事な事らしい・・・
また、間伐を行わないと森は日光が入らず樹木も大きく育たない。

目から鱗である。

フォト

フォト

フォト


今、段ボールにしろ雑紙にしろ紙類のリサイクル率というのはほぼ100%である。

そしてこの製紙工場は震災後、いち早くバイオマス発電を導入し震災の膨大な木くずを発電に回し、東北電力に電気を供給していたのだ。
フォト

フォト

フォト

そしてもちろんこの工場はISO14001を取得しているので、工場の煙突化から排出しているのはほぼ水蒸気・・・すなわち雲だわーい(嬉しい顔)
という事はこの製紙工場こそが復興再生のシンボルではないか?
サン・ファン・バウティスタばかりじゃなくてね

これも目から鱗の話だ。

さて、最後に・・・震災後、虹ばかり撮っていた僕はあることに気づいた。
虹とはプリズム分光である。
という事は当然、プリズム集光もある。
フォト

これはピンク・フロイドの「狂気」をひっくり返した「正気」という僕なりのアート作品である。
英語表記はThe Bright Side Of the moonでお願いしたいわーい(嬉しい顔)

エコロジーとエコノミーの両立とはなかなか一筋縄にはいかない。
  
難しいからやるんだ!おかえりモネでコージーが言ってたっけ・・・



10 2

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する