先日あるマイミクさんと封切られたばかりのアニメ版ゴジラの話になった際、その方が怪獣はともかくあの絵柄での人間の顔が気に入らないというか抵抗があるというか(ご本人の表現としては「ダメ」というお言葉でしたが)そんなご発言があったのが気になって、つらつら考えることになりました。そうこうするうちにだんだんわかってきたのは、どうやら僕の場合は絵柄が気になるならないという以前に、人間の顔そのものに関心というか興味がないらしいということでした。
そもそも僕は人の顔や名前を覚えるのが死ぬほど苦手で、どうかすると同じ職場でも階が違うと1年たってもその人を覚えていませんし、ひどいときは同じ階にいる人でさえ覚えていない体たらくなのですが、固有名詞については昔からとにかく丸暗記が苦手だったところへもってきて、人の顔がこれまた若い頃から覚えられない。ちょっと似たような顔ならまず間違いなく混同している始末です。そう思って気づいたのですが、僕は俳優さんが違う映画や番組に出ていると気づけないことがほとんどですし、それと関係があるのでしょうが、俳優さんやスターに入れあげた経験がまるっきりないのです。
そういえば一応は絵を描く趣味を持っているくせに、僕は写生や模写が苦手というか興味がないというか、目の前にあるものを絵にしたいという欲求が皆目なく、そこにないものばかり描きたがる傾向があります。おそらく写真にほとんど興味がないことともどこかでつながっているのでしょう。タブレットを持ち歩くようになってもう何年かたちますが、顧みればこれで写真を撮ったことはまだ一度もありません。こう書いてきてさらに気がついたことですが、たとえば小説を読んでいても登場人物の顔のイメージはまるで浮かんでおらず、意識というか感情といったものの推移とか変化とか、そういうものしか感じていないように思えます。しかもそれは自分で書いたお話でさえ例外ではなく、登場人物の具体的な顔立ちのイメージなど自分にはろくにないことに今さら驚いている始末です(汗)
そんなわけでキリ番リクエストでいただいたアラードのイメージイラストも、おそらく具体的な顔かたち抜きで彼の想いみたいなものを表せないだろうかというような、そんなものになる可能性大ですので、この機会にあらかじめお詫びしておくことにいたします(大汗)
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