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2017年05月22日21:09

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鳥飼玖実子の「話すための英語力」を読んだ

鳥飼玖実子の「話すための英語力」講談社現代新書 今年2月刊 を読んだ。

安倍首相がカナダのトルドー首相を「ジャスティン」と呼んでいた。共同記者会見では「ジャスティン」と「トルドー首相」を混在させていた。公式の場ではファースト・ネームでなく、
Prime Minister Trudeau と呼ばなければいけない。Justinは英語読みならジャスティン、フランス語読みなら「ジュスタン」だ。どちらにしたらいいのか、本人に確認しないといけない。

 中曽根康弘総理もは President Ronald Reagan を「ロン」と呼び、自分のことを「ヤス」と呼ばせて親密関係をアピールした。しかしイギリスのマーガレット・サッチャー首相と会って Hi, Margaret と呼びかけたらじろりとにらんだだけで返事をしなかったという。

日本語で論理的に考える力を養わないといけない。脳神経科学者の大隅典子はブログで「母語と科学の関連」について語っている。他のアジア諸国と異なり日本では日本語で科学や技術を勉強することができたため、ノーベル賞受賞者が非西洋諸国でもっとも多いという。

「単身赴任」「総合職」「一般職」など、和英辞典に出ていないからといって通訳できないのでは困る。「英辞郎」では最低限の訳語がでている。

英語では「通訳する」ことを interpret と言い、「通訳する人」を interpreter と呼ぶ。日本語ではどちらもまとめて「通訳」と呼ぶのは妙なことだ。「同時通訳の神様」と呼ばれた國弘正雄さんは「通訳者は口先労働者だから」と自嘲していたという。



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