mixiユーザー(id:731663)

2015年03月13日21:18

69 view

鶴見俊輔の「文章心得帖」を読む

鶴見俊輔の「文章心得帖」ちくま学芸文庫 を読んだ。紋切型はいけないと言う。「エリートコースを歩んで官僚になる」では弱くなる。「優等で通して官僚になる」の方が強い。「エリートコース」というのは流行語で、流行語を使うと文章が弱くなるという。

 軍人勅諭には「我國の稜威振はさることあらは汝等能く朕と其憂を共にせよ」とあったが、これを書いた明治天皇は敗戦のときのことを心配していた。そのことが竹内好の文にある。このような文章を書ける人が戦後ものを書いてきた評論家、学者の中でどれほどいたか疑わしいという。
2 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する