『未練の幽霊と怪物』@KAAT
昨年の予定が延期されて今年に。
「挫波」と「敦賀」の2演目が能形式で。
台詞も謡も現代語、楽器も電子(?)
踊りもコンテンポラリーで、なのに
きちんと、能の構成になっていて。
ザハ・ハディドと高速増殖炉もんじゅ。
全然関係ない2つのモチーフなのに、
ほぼ同じ構成で、同じストーリーライン。
幻の国立競技場と、夢のエネルギー。
期待され、それに応えようと込めた想い。
しかし、成就されないまま宙に浮いた想い。
森山くんと石橋さんのしなやかな体。
七尾氏のなんとも言えないハスキーな謡が、
もう届かない、取り返しのつかないものへの
後悔と鎮魂の、静かな儀式のようで。
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