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2020年02月17日00:27

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野口やよいさんが詩人クラブ賞新人賞

本日、『冊』同人の野口やよいさんの詩集『天を吸って』が日本詩人クラブ新人賞に決まったと著者よりメールがあった。おめでとうございます(←本人はmixi会員ながらパスワードを忘れて入れないらしいので、このお祝いの言葉を読むことはない)。

今日は甲府に「ラ・ボエーム」を見に行っていたので、それが終わった夕方にメールをチェックした。今日の午後、最終選考委員会があることは聞いていたので。雨のバス停で片手に傘、鞄を両腿に挟み、片手スマホの芸当にチャレンジした。スマホを雨のアスファルトに落としそうになりながら、斜めの画面で受賞の文字を読んだ。おお、やったか。候補詩集の公表では最多得票というのにも驚いたが(詩の世界では彼女はほぼ無名といってよいと思う)、しかも最多得票者は賞を取れないことが多いので、どうかなぁと思っていた。第一詩集ですばらしい門出となった。24日にその出版記念会を同人主催で開くことになっているので、受賞祝いも兼ねて楽しくやりたい。

片手でスマホの返事を書くスキルもないので電車の中で書くことに。待っていたバスも来ないということがわかり、雨のなか甲府駅まで20分ほど歩いた。特急はかなり待たないと来ないので、ガラガラの普通列車に乗ってしまう。早く座ってメールを書きたかったので(この辛抱できない体質により帰宅は9時半くらいになってしまった。行き帰りよく本を読んだ)。

ところでオペラだが、演奏の前に林真理子と三枝成彰、演出の田尾下哲の三人がプレトークというのを行い、非常に面白かった。林真理子がオペラ好きらしい。「ラ・ボエーム」二幕のムゼッタのワルツが得意な曲だと言うのでウソだあ!と思った私であった。三枝とは一緒にバイロイトに行った仲だという。むかし三枝が林に「一番好きなオペラ」と言ってビデオテープをあげたという話が出たが、その中でヒロインのミミを歌っていたのはつい最近訃報が流れたミレッラ・フレーニだった、としんみり言っていた。私が持っていたのと同じテープ(日記にDVDと書いたのは間違い)だろう。ネットの訃報を読んだらミレッラの当たり役はミミだった、と書いてあった。本日の演出は一部「読み替え」したもの。日本語で会場に語りかけるシーンが挿入され、最終シーンはマスコミが詰め掛けているという設定だが、歌と演奏は全て原曲のまま。歌手たちはまあまあというところであった。

オーケストラの友人は風邪をひいたとか言っていたので心配だったがオーケストラピットは観客席からは見えず、今日演奏できていたかさえも分からない。帰宅した頃、風邪ではなく花粉症が原因との診断を受け、薬を飲んだら元気に演奏できたとメールがきた。今日は一日が長かった。大半を電車の座席とコンサート会場の椅子の上で過ごし、スマホには以前よりは少しだけ親しみを感じるようになった。

【追記】これを書いた時点ではわからなかったが翌日、日本詩人クラブの三賞公表を見たら、詩人クラブ賞は宮崎県在住の本多寿さんの詩集『風の巣』だった。一見すると地味だが輝きの結晶が凝縮されている詩集である。彼は朝日新聞の宮崎版に毎週連載の詩歌関連のコラムを持っていて、野口詩集について二週連続で取り上げてくれたことがあり、今月24日に『冊』主催で行う野口さんの出版記念会にも遠路はるばる出席してくれることになっていた。そのお二人ともが詩人クラブの賞を受賞ということで、楽しい会になりそうだ。ちなみに同会詩界賞は野沢啓『単独者鮎川信夫』。

http://japan-poets-club.d.dooo.jp/award/3awad.html


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