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2018年09月02日14:26

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もう一度生まれたらどちらの性を選ぶ?

9月になりました(一年の3分の2が終わったわけだ)。で、「9月の詩」を。

詩集を出したせいか、同人誌のゲストに詩をくれ、というのがいくつかあり、たまにくる不定期の依頼と重なったりしてこの間に締め切りが集中した(9/6 9/7と迫っているのもある)。今年いっぱいはもう新しいのを書かなくても「今月の詩」は乗り切れる勢いである。だが活字になってないものは今出すわけにもいかない。今月の詩は前の『澪』に載せた「隙間だらけの永遠」。

雄は子どもを産めないので、その点に関しては何もいえない。そういう趣旨の詩なので当たり前すぎてヌルいと言われそうな気もする。また2ページを使ってダラダラ書いたので、長さの点で緊張感がないというのもあるかもしれない。近頃は『詩人会議』は詩作品は1ページ(2段)内が原則で(谷川俊太郎はじめ会外の詩人も例外なくこれに合わせてくれている)、他の詩誌や文芸誌も似たような長さが多い。『冊』は自由だが、習慣からあまり長いものは書けなくなってきた。そうした外的な理由とは別に、そういう長さの時代なのかもしれないと思うこともある。

詩と関連がありそうで、別の話。もう一度生まれてきたら、男と女とどちらがいい?という質問に対して、親しい男性の友人は迷わず答える。「いつも新しい経験をしたいからもちろん女性になりたい」。私は新しいことを行う勇気に欠けているので男でいい、と心の中で思っている。生命という点で雄は明らかに本流ではないのは感じるが、一度だけの人生で、たまたま自分が男に生まれてしまったので女性を求めて生きる習性がついてしまっている。自分が求める当の女性になってしまうなど感覚的にありえないのである。私はまた男に生まれて女性に恋い焦がれて一生を終わりたい。詩を書く人間がそんなに想像力のないことでよいのかと言われそうだ。だが詩に想像力は必要だが、それ以上に必要なのは肉体的・感覚的な生きていることの実感である。生に二度目はないので、質問自体が私にはありえないのだが、それを言ってしまったら、あまりに実もフタもないので、上記タイトルとした。

http://kamitelyric.web.fc2.com/month-poem-latest.html
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