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2015年04月19日19:59

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バリー・リンドン

18世紀のイングランド及びヨーロッパを舞台にバリー青年が行き当たりばったりに暮らす前半生とやがて貴族になり義理の息子との確執から家を追い出されるまでの後半生を堂々3時間で描くコスチュームプレイの最高峰にしてスタンリー・キューブリックの野心作。劇場で見るのをどれだけ待ち望んでいたことか。
18世紀のヨーロッパを完璧に再現したのではないかと思われる美術とそこに流れる空気感が素晴らしい。伝説的に語られるロウソクの明かりのみで撮影したとされる夜間シーンの夢幻的な美しさ。電気のない当時は本当にこんな感じだったんだろう。江戸時代の日本だってきっとこんな感じだったんだろう。
ストーリーの方は特筆すべきものでもなく下世話に面白いのであるがラストのスーパーで、全ては過去のことで皆死んでしまっている、というのが人の世の儚さというかなんというか物悲しくて情感をそそる。
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