アフリカの僻地で働く青年医師の生き様と死に様。扱われる内容もテーマも熱いものがあるが何だか嘘くさくて偽善ぽい。さだまさしの小説は読んだことがないけど、以前映画化された「眉山」も本当の痛みからは目をそらしていて肚が据わっていない印象があったが本作も同じような感じ。ストーリーを盛り上げるだけのために主要登場人物を死なせるのは卑怯なやり方だ。
三池崇史の演出は普通過ぎて何もない。こういう映画でも三池崇史は面白いぜ、というのを期待していたのだが。
何もせずにいつもニコニコ微笑んでいる石原さとみは可愛いくて良いのだが、微笑んでいるだけでいいのかよ、と思ってしまった。
最後に流れるさだまさしの歌が圧倒的に良くて、2時間ぐらいかけて語られた話より数分の歌の方が良いというのもどうなんだ。まあこういうことは昔からよくあることだけど。
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