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日記一覧

2020書評304
2020年09月29日23:02

「死んだレモン」 フィン・ベル、安逹眞弓訳、創元推理文庫。確かに1ページ目から絶体絶命でした、そういう点では久しぶりに帯に書いてあった通りの作品でした。ラストのどんでん返し、予想外の真相は、正直全くの予想外。最後まで楽しめたのは間違いないです

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2020書評303
2020年09月28日20:28

「あの日、君は何をした」 まさきとしか、小学館文庫。文庫書き下ろしに惹かれて読んだんですが、読んで正解。正直かなり無理やり感はあるんだけど、過去の事件が今になってこのようにリンクするのね、余り読んだことないパターンだな〜。身内だからこそ身内の

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2020書評302
2020年09月27日19:06

「文身」 岩井圭也、祥伝社。本日2冊目。図書館で予約して読みました。これ、面白いな〜。弟が生きている、これは間違いないと思って読んでいましたが、ラスト近くからその事実自体が揺らいできた。結局何が真実で何が虚構なのか。唯一の真実は自分自身ですら

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2020書評301
2020年09月27日12:36

「屍蘭 新宿鮫3〜新装版〜」 大沢在昌、光文社文庫。本日1冊目。再読。電子書籍。新宿鮫シリーズ第3弾。こんなラストだったの、すっかり忘れてました。結構中途半端なラストだな〜。まあ、この設定ならしょうがない気もするが。何やかんや言いながら、意外と

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2020書評300
2020年09月26日19:31

「恐ろしくきれいな爆弾」 越智月子、小学館。本日3冊目。タイトル通りとも言えるし言えないとも感じる作品。きれいなの部分、主人公のキャラも言動もインパクト強すぎて、きれいなを感じる暇がなかった。魑魅魍魎の集団で40代の女性政治家がのしあがる、作者

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2020書評299
2020年09月26日19:14

「その旅お供します 日本の名所で謎めぐり」 綾見洋介、宝島社文庫。本日2冊目。この設定で特徴的、個性的な作品を書くのは意外と難しい気がします。旅行が好きな読者以外ミステリー好きな人をいかに取り込むか。この作品は、ちょっと個性的。多少無理やり感

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2020書評298
2020年09月26日11:50

「あの日、あの駅で。駅小説アンソロジー」 ほしおさなえ、岡本千絋、崎谷はるひ、奈波はるか、集英社eオレンジ文庫。本日1冊目。電子書籍。駅を舞台にしているかと言われると正直ちょっと微妙だが、心に沁みる作品が多かったです。最初の作品は清瀬駅。以前の

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2020書評297
2020年09月25日20:25

「あめつちのうた」 朝倉宏景、講談社。電子書籍。朝倉作品、比較的読んでいる方だと思います。野球の作品多いし文章とかの相性もいいみたいで。今回も私にとっては当たりの作品でした。タイトルのあめつちって、最初意味分からなかったが、そういう意味なのね

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2020書評296
2020年09月24日00:07

「季節を告げる毳毳は夜が知った毛毛毛毛」 藤田貴大、河出書房新社。図書館で予約して読みました。自分で借りてまで読んでおいて言うのも何なんですが、何この作品?っていうのが素直な感想。目次より前に書いてあるからプロローグ?っていう前提で読んだ、コ

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2020書評295
2020年09月23日07:04

「正義の天秤 アイギスの盾」 大門剛明、角川文庫。シリーズ物と知らずに読みました。最後まで問題なく読めましたが、第1弾を先に読んだ方がいいと思います。たまに出てくる九条というキャラが気になって気になって。このキャラは第1弾でもこんな感じだったの

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2020書評294
2020年09月22日19:57

「あの子の殺人計画」 天祢涼、文藝春秋。本日2冊目。帯に騙されたという思いが残りました。アリバイトリックに新境地!確かにそう言われればそうなんだけど、この作品のウリってこれ?この作品、かなりレベル高いと思うんです。だから、このフレーズではおさ

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2020書評293
2020年09月22日19:46

「狂犬の眼」 柚月裕子、角川文庫。本日1冊目。再読。電子書籍あるのにわざわざ文庫買い直しちゃいました。初めて読んだときと同じ感想になりますが、正直シリーズ第1弾の方がインパクトも面白さも上です。それは大上という強烈キャラがいなくなった訳だからあ

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2020書評292
2020年09月21日18:20

「超能力とは言えないので、アリバイを証明できません」甲斐田紫乃、宝島社文庫。本日3冊目。かなりネタバレあります、ご注意ください。なんか、勿体ないというか惜しいな〜というか。使えなさそうで実は使える超能力、この設定は上手いと思うんだが、超能力に

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2020書評291
2020年09月21日18:04

「ハリネズミは月を見上げる」 あさのあつこ、新潮社。本日2冊目。女子高校生にかなりハマっているというのがウリらしいが、確かに女子高校生二人の関係性は上手いな〜と感じました。個人的には、この状況からこの展開になるとは正直想像していなかったので、

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2020書評290
2020年09月21日14:58

「ヴァルキリー」 安生正、徳間書店。本日1冊目。図書館で予約して読みました。図書館に予約して手に取るまで時間かかったってことは人気あるってこと?個人的には、こういう主義・主張、黒幕、操る、洗脳、犠牲、正義、とにかく詰め込めるだけ詰め込んで、気

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2020書評289
2020年09月20日19:24

「隣人X」 パリュスあや子、講談社。本日3冊目。図書館で座って読みました。第14回小説現代長編新人賞受賞作。賛否両論あるらしいが、私はこういう話、好きです。もう少し賛が増えてもいい気がするが。正直、隣人感は余り感じられず。身近にいるよという意味な

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2020書評288
2020年09月20日17:17

「不在者 家裁調査官 加賀美聡子」 松下麻理緒、小学館eBooks。本日2冊目。電子書籍。失踪宣告とか住民票職権消除、後見人とか、普段余り馴染みのない言葉が出てくるので飽きないし、真相も読者を驚かせようという作者の意図が感じられて、悪くはないんです。

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2020書評287
2020年09月20日09:19

「刑事に向かない女 違反捜査」 山邑圭、角川文庫。本日1冊目。電子書籍。シリーズ第2作。第1弾を読んだとき、シリーズ化、意外と難しいんじゃないの?みたいなニュアンスを書いたんですが、今第3弾まで出ている、大ハズレ。作品の感想に戻りますが、今回は更

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2020書評286
2020年09月19日18:06

「さいえんす川柳 研究者あるある傑作選」 川柳intheラボ・編、講談社。本日3冊目。こういう企画、あるんだね〜。あるあるネタと一括りにしていいのか分からないが、全く知らない世界、専門職のあるあるだと共感以前の問題だが、研究者・研究職だと、多少イメ

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2020書評285
2020年09月19日17:52

「もう、聞こえない」 誉田哲也、幻冬舎。本日2冊目。久しぶりに誉田作品を読んだ気がします。こういう作品も書くんだ〜、最近はこういう路線なの?警察物とも言えるが、最近流行りのガチガチの警察物ではないし、ホラーと言えるほど、ホラー色は感じられない

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2020書評284
2020年09月19日13:52

「二百十番館にようこそ」 加納朋子、文藝春秋。本日1冊目。最近の加納作品は一筋縄ではいかないから、ついつい疑いなから慎重に読んでいたのですが、いい意味で今回も気づかなかったな〜。ゲームはほとんどやらないが、何とかついていけたのは、やはり加納作

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2020書評283
2020年09月18日19:33

「早房希美の謎解き急行」 山本巧次、双葉文庫。本日2冊目。都筑道夫さんの「退職刑事」シリーズを思い出しながら読んでいました。キャラ設定とか年齢とかは全然違うけど。いい意味で分かりやすいキャラ設定&ストーリー展開で軽く&一気読みできる作品でした。計5

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2020書評282
2020年09月18日19:21

「私の中にいる」 黒澤いづみ、講談社。本日1冊目。タイトル通りの作品、っていう表現をたまに使いますが、最近でこの作品ほどこの表現がピッタリくるのはないな〜。好き嫌いははっきり分かれるかな。私は途中から段々好みになってきた感じ。たまに見かけるパ

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2020書評281
2020年09月15日19:36

「東京ホロウアウト」 福田和代、東京創元社。図書館で予約して読みました。なかなか特徴的というかいいところに目をつけたな〜と感じた作品。私の勝手な理屈なんだろうが、不思議でしょうがないのが、高齢化社会になってくると買い物も大変だという話をしたら

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2020書評280
2020年09月13日20:57

「さよなら世界の終わり」 佐野徹夜、新潮文庫NEX。本日3冊目。電子書籍。この作家さんの作品、多分初挑戦だと思うんです。私の勝手な想像ですが、この作品というよりこの作家さんの作品全般、はっきり好き嫌いが分かれるだろう。私は何とか最後までついていき

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2020書評279
2020年09月13日18:04

「ぐるっと湾岸再発見 東京湾岸それぞれの物語」 志村秀明、花伝社。本日2冊目。図書館で借りて読みました。今の職場が今回テーマになっていた場所にあるので、いつもより肩入れして読むことができました。正直、この場所に限らず、普段歴史を意識することが

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2020書評278
2020年09月13日13:24

「凪に溺れる」 青羽悠、PHP研究所。本日1冊目。図書館で予約して読みました。正直、50歳を迎えるオジサン向き?って思いながら読んでいましたが、読みやすい文章で一気読みできました。言い方悪いが、天才が周りと共生できずに、日の目を見る前に死ぬ、あ

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2020書評277
2020年09月12日21:25

「恥ずかしい人たち」 中川淳一郎、新潮新書。本日2冊目。コラムをまとめたみたいだが、私はかなり好きなタイプ。適度な毒の吐き方というか、丁度良い感じの毒舌というか、とにかく好み。しかも読みやすい。安易に難解な表現をしていないのも好感が持てます。

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2020書評276
2020年09月12日21:00

「生まれつきの花 警視庁花人犯罪対策班」 似鳥鷄、河出書房新社。本日1冊目。相変わらずの似鳥作品、注釈読むのめんどくせ〜(苦笑)。分かっていたのに何故読むのかと言ったら個性的だから。今回もなかなかクセの強い設定、でもしっかりミステリーしている、

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2020書評275
2020年09月08日21:07

「水を縫う」 寺地はるな、集英社。正直、最初は読みにくいというか、思ったより進まなくて、合わないのかな〜と思っていましたが、読み進めていくうちにハマってきて、ラストでグッときました。まず、登場人物たちのキャラ設定が意外と個性的で、他の作品とか

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