2020書評303

｢あの日、君は何をした｣　まさきとしか、小学館文庫。

文庫書き下ろしに惹かれて読んだんですが、読んで正解。

正直かなり無理やり感はあるんだけど、過去の事件が今になってこのようにリンクするのね、余り読んだことないパターンだな〜。

身内だからこそ身内の本心、思い、何を考えているのかが分からない、だからこの話、全くの絵空事とは言い切れないと思っています。また、何気なくついた嘘、冗談を真に受ける、これもリアリティーさを感じました。

刑事のキャラ設定にイマイチ肩入れできなかったのが唯一のマイナスかな。でもこのキャラ設定以外だったらもっと面白かったと断言はできないから、許容範囲かな。

今のところ、今年のミステリーの中ではかなり上位にくる作品かな。

100点満点中70点。