「文身」 岩井圭也、祥伝社。
本日2冊目。
図書館で予約して読みました。
これ、面白いな〜。
弟が生きている、これは間違いないと思って読んでいましたが、ラスト近くからその事実自体が揺らいできた。結局何が真実で何が虚構なのか。唯一の真実は自分自身ですらなく私小説だけ。
私小説のために生涯を生きる。文字にすると簡単だが、生きるという行為に疑問を持ってしまうと、とても耐えられない。
フィクション、小説と分かっていても、この人生はキツいだろう。分身ではなく文身にした意味を考えさせられた。
本屋大賞にノミネートされてもおかしくないと私は思っています。
100点満点中71点。
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