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2026年10月22日16:09

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南アフリカのオットセイで狂犬病が拡大、海棲哺乳類で初、人も噛まれて被害(下):ジャッカルから感染か

 南アフリカ海岸のオットセイ(写真)に広がる謎の集団感染は、なかなか特定まで至らなかった。

◎2024年に4頭のオットセイで初の陽性
 謎を解く手がかりがようやく揃ったのは2024年5月だった。ミナミアフリカオットセイに噛まれたと見られる飼いイヌが、狂犬病を発症したのだ。西ケープ州ではイヌの狂犬病はめったに見られない。専門家らは、オットセイが媒介者だった可能性を検討し始めた。
 4頭のオットセイを検査したところ、異常に攻撃的な行動を示していた3頭から、狂犬病の陽性反応が出た。
 これをきっかけに、保存されていた過去のサンプルも調べられた。2024年以降、南アフリカとナミビアで確認された狂犬病の陽性例は100件を超える。アフリカ南部に生息する200万頭のオットセイのうち、何頭が感染しているかは専門家にも分からない。

◎オットセイの感染、飼い犬からは否定された
 オットセイが狂犬病であることを確認する唯一の方法は、死亡した個体の脳の分析だ。だが、これは難しいし、楽しくもない。疑いのある死体を探し出してビーチを引きずって運び、頭を切り落として脳を取り出して調べなければならないからだ。
 それにしても、オットセイはどうやってウイルスに感染したのだろうか。「当初は飼いイヌが原因ではないかと考えていた。だがケープタウンでは、イヌの狂犬病は発生していないので、否定された」とンゴエペ氏は言う。

◎セグロジャッカルが感染源か、2015年頃に
 この謎を解くに当たっては、感染経路を過去へとたどる必要があった。各動物から得られたウイルスの遺伝子配列と類縁関係を調べたところ、感染源として最も可能性が高いのはセグロジャッカルだと分かった(写真)。南アフリカのセグロジャッカルは、狂犬病ウイルスを保有していることが知られている。
 セグロジャッカルはオットセイの繁殖地付近に生息しており、オットセイの子どもを狩ったり、死骸を漁ったりしているから、オットセイとの争いの最中にウイルスが相手に感染した可能性は十分にある。
 遺伝子解析の結果、2015年前後には、すでにウイルスがオットセイの群れに入り込んでいたと推定された。そんなことが起こりうるとは、誰も考えていなかった頃だ。
 現在、専門家らは、感染拡大をどうにか封じ込めようと、人間に慣れた個体にワクチンを接種したり、感染が疑われる個体を安楽死させたりといった対策に取り組んでいる。

◎200万頭のオットセイにワクチン打てるか
 だが、個々のオットセイにワクチンを接種することはできても、アンゴラ南部からナミビア、南アフリカの東ケープ州に至るまでの範囲に生息するすべての個体200万頭に注射を打つのは、現実的に不可能だ。
 ワクチンが効果を発揮するには、すべてのオットセイへの追加接種が必要となる。オットセイは皆、同じような姿形をしているので、どの個体がワクチン接種済みなのかを知ることはできないのも、接種が非現実的であることを示す。
 また、オットセイは生きた獲物を食べるため、経口ワクチン(腐肉食動物に接種する際、餌に仕込んで使用される)を食べ物の中に隠すこともできない。

◎群れでいるうえ、行動範囲も広い
 オットセイの生態も、感染拡大の一因となっている。「ミナミアフリカオットセイは群れでいることを好む」とテス・グリドリー氏は言う。しかも行動範囲もとても広いのだ。1日で100キロも泳げるため、感染した個体が別のコロニーに病気を運ぶ可能性もある。
 世界保健機関(WHO)によれば、世界では毎年およそ4万4200人もが狂犬病で亡くなっている。ウイルスにさらされても、速やかに医療処置を受ければ身を守れる。潜伏期間は通常2〜3カ月だが、1年に及ぶこともある。しびれ、幻覚、息苦しさ、麻痺などの症状が現れて、発症すればほぼ確実に死に至る。
 今や、狂犬病は南アフリカのオットセイ集団に定着しているため、根絶することはできないが、海洋管理当局は、ワクチン接種や安楽死を通じて、感染を抑制するためにできる限りの対策を講じている。

注 容量制限をオーバーしているため、読者の皆様方にまことに申し訳ありませんが、本日記に写真を掲載できません。
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昨年の今日の日記:「公明の連立離脱などの難産の末、維新との連立組み替えで高市新政権が誕生、初めて『ガラスの天井』突き破る」https://plaza.rakuten.co.jp/libpubli2/diary/202510220000/

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