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2026年10月21日02:00

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JAXA、火星衛星フォボス探査機「MMX」の打ち上げに成功、フォボスの砂のサンプルリターン目指す

 JAXA(宇宙航空研究開発機構)は昨日10月20日午前4時41分、火星衛星探査機「MMX」を搭載したH3ロケット10号機を種子島宇宙センターから打ち上げた(写真)。

◎惑星の衛星のサンプルリターンは成功すれば世界初の快挙
 ロケットは順調に飛行し、約1時間10分後にMMXの分離にも成功した。NASAも参加するこのミッションは、火星の衛星フォボス(写真=火星上のフォボス)から試料を採取し、地球へ持ち帰る世界初の探査を目指す。
 火星の衛星を調べることは、私たちが暮らす地球を初めとする惑星がどのように形成され、太陽系がなぜ現在のような姿になったのかを知る手がかりにもなる。
 地球の衛星の月は、はるか昔、宇宙から飛来した巨大天体「テイア」が高速で地球に衝突したことで生まれたと多くの科学者が考えている(ジャイアント・インパクト説)。衝突で飛び散った破片が地球の周囲を回り、重力によって次第に集まって、現在の月が形づくられたという説だ。

◎2つの火星衛星の成因など探る
 ただし、これはまだ仮説だ。火星の2つの衛星、フォボスとダイモスも、その起源は解明されていない。小惑星ほどの大きさしかないこれらの衛星は、地球の月と同じように天体の衝突によって生まれたのかもしれない。あるいは、もともと小惑星だったものが、火星の重力に捕らえられた可能性もある。
 衛星を間近で観測し(想像図)、さらに採取した試料を地球に持ち帰って分析すれば、フォボスとダイモスがどのように生まれたのかを解き明かす手がかりが得られると、科学者たちは期待している。
 NASA本部でMMXの計画運営と科学面を担当するトム・スタットラー博士は、「その答えが得られれば、地球など太陽系の内側にある惑星が、水や有機化合物の多くを獲得したと考えられる初期の時代について、理解を深められる」と述べている。

◎NASAもフォボス表面探査の機器提供
 つまり、火星の衛星を調べることで、誕生間もない太陽系で天体がどのように形成されたのかを、より深く理解できる可能性があるということだ。フォボスには、隕石が火星に衝突した際に、火星の表面から飛び散った物質が降り積もっていると考えられている。そのため、試料を分析すれば、火星の表面の様子や、環境が長い年月をかけてどのように変化してきたのかを知る手がかりも得られるかもしれない。
 NASAは、フォボスの表面を調べるガンマ線・中性子観測装置「MEGANE」と、高圧ガスを使って表面の試料を採取する技術実証装置「P-Sampler」を提供した。また、地上のアンテナ網「ディープスペースネットワーク」を使い、探査機との通信や航法も支援する。

◎地球へ戻るまでの長い旅路
 今回のミッションでは、将来の有人火星探査に役立つ可能性のある技術も試される。探査機を火星まで送り込み、ロボット技術を使ってフォボスに着陸し、試料を採取して地球へ持ち帰る。その間、地球から遠く離れた探査機との通信も維持しなければならない。NASAとJAXAは、こうした一連の取り組みを通じて、火星圏を往復するために必要な多くの知見を得ることになる。
 ミッションは約5年に及ぶ。JAXAの計画では、すべて順調に進めばMMXは2027年8月に火星に到着し、30年11月に火星を離れる。そして31年7月、採取した試料を収めた帰還カプセルを地球へ届ける予定だ。

◎中国に先を越されないことを祈る
 一方、中国も探査機「天問3号」で、火星そのものから試料を地球に持ち帰る計画を進めている。28年の打ち上げ、31年の帰還を予定しており、MMXが計画通りに試料を持ち帰ったとしても、火星圏からの試料帰還を最初に成し遂げるミッションになるとは限らない。
 なお小惑星からのサンプルリターンは、日本が10年の「はやぶさ」が「イトカワ」から、20年の「はやぶさ�供廚�「リュウグウ」から、23年のNASAの「オシリス・レックス」が「ベンヌ」からの成功例がある。

注 容量制限をオーバーしているため、読者の皆様方にまことに申し訳ありませんが、本日記に写真を掲載できません。
 写真をご覧になりたい方は、お手数ですが、https://plaza.rakuten.co.jp/libpubli2/diary/202610210000/をクリックし、楽天ブログに飛んでいただければ、写真を見ることができます。

昨年の今日の日記:「下関と門司港(前編):下関の海峡ゆめタワーに登って関門橋、巌流島などを遠望」https://plaza.rakuten.co.jp/libpubli2/diary/202510210000/

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