毎日のように企業や自治体へのサイバー攻撃が伝えられ、個人情報の流出が伝えられている。すでに流出した個人情報はのべ1億件を超えたという(図)。
◎試行錯誤を猛スピードで繰り返して
不正なアクセス攻撃は8月頃から目立ち始めた。攻撃対象は、幅広い業種に及んでいる。会員情報を多数抱えるサイトが片端から狙われている。以前は、例えば昨年9月のアサヒビールのサイバー攻撃のように、企業にカネを出させるランサムウェア攻撃が多かったが、今は手当たり次第で(図)、それだけにサイバー攻撃を仕掛ける側の狙いがよく分からない。
しかしはっきりしているのは、攻撃にAIが利用されていることだ。AIを使えば、人が行えるより数倍、数十倍の速度で攻撃の試行錯誤が行え、そうやって脆弱な所を見つけ出し、個人情報などを盗み出す(図)。AIの悪用は、まずこういうところから始まっているのだ。
◎クレジットカード情報がパスワードと共に盗まれたら
今のところ盗み出した個人情報が悪用されたという明確な証拠はない。そもそも個人情報と言っても、名前とメルアドくらいなら盗んでも大した価値はない。クレジットカード情報がパスワードなどと盗まれると、被害に結び付きやすい。ただ、それで金銭的被害があったという明確な証拠はまだ無いようだ。
パスキーや生体認証など二重認証が普及しつつあるから、簡単には突破できないだろうが、それにしてもこの状況は、簡単に解釈できない。
◎疑心暗鬼で自由なアクセスを行えなくなれば
僕の想像だが、日本中の企業や団体、学校、自治体など、ともかくも片っ端にサイバー攻撃をしかけ、日本中を疑心暗鬼にしようとしているのではないか。そしてあらゆるサイトにアクセスすることを躊躇わせようとしているのではないか。
言うまでもなく、今日、インターネットやメールでのアクセスをできないとは誰も想像できない。それだけにそこにアクセスできなければ、例えば列車や飛行機の予約すらできない。社会は、半マヒ状態に陥る。
そこをサイバー攻撃する側は狙っているとしたら。
◎ならず者国家の影?
それを個人がやっても何のメリットもない。しかしもしスターリニスト中国やテロ国家ロシア、北朝鮮ならず者集団などの権威主義的ならず者国家が国策として攻撃を仕掛けているのだとしたら……。
我々の社会を混乱させられれば、それはならず者国家の利益になる。だとすれば、これはサイバー戦争に他ならない。
AIを駆使したサイバー攻撃はまだ始まったばかりだ。AIの進歩は秒単位で進んでいる。僕たちは自由な民主主義体制の中での自由なネットの恩恵を、発信でも受信でも受けている。
その社会をならず者たちから守らなければならない事態が、もうすくそばにやって来ているのだ。
注 容量制限をオーバーしているため、読者の皆様方にまことに申し訳ありませんが、本日記に写真を掲載できません。
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昨年の今日の日記:「上野の国立科学博物館、『氷河期展』を観に行く(7=最終回):沖縄旧石器人の港川人、そして縄文時代へ」
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