7日夕、飛び込んできたのは、2026年ノーベル化学賞に日本の�森膩�三(そあい けんそう)・東京理科大学名誉教授の授賞のニュースだった。不斉自己触媒反応の発見が授賞理由だ(写真=記者会見で喜びとともに自己の研究成果を説明する�森膸瓠法A案�までの生理学・医学賞、物理学賞で、下馬評に騰がっていた日本人研究者が相次いで授賞を逸したが、ノーベル科学賞3賞の最後を飾る化学賞で日本人研究者の授賞となった。
ノーベル科学賞3賞の受賞は、1国の科学技術の水準の高さを示すものだから、素直に喜ばしい。化学賞受賞については、明日、さらに深堀してアップしたい。
◎物理学賞、ニュートリノ観測では3人目
さてその前に26年ノーベル物理学賞授賞の報である。
6日、アメリカ、ウィスコンシン大学マディソン校のフランシス・ハルツェン教授(82歳=下の写真の上)への授与が発表された。宇宙から降り注ぐ素粒子「ニュートリノ」を観測する南極の巨大観測施設「アイスキューブ」を確立した(下の写真の下)。
ニュートリノ関連のノーベル物理学賞は、1987年の小柴昌俊氏(故人)、1998年の梶田隆章氏に続いて3件目だ。
近年、宇宙物理学の観測施設は巨大化し、1人の研究者ではこなしきれない。今回の授賞理由となったアイスキューブ施設も、日米欧14カ国・地域、58研究機関が参加している。研究と観測にかかわる研究者は3桁に及ぶ。しかしノーベル賞は、物理学賞に限らず3人までと決まっている。観測施設アイスキューブを考案し、観測を主導したハルツェン氏が、いわば代表者として授賞となった。授賞理由は「アイスキューブへの決定的な貢献と天体物理学的起源の高エネルギー・ニュートリノの発見」。
その栄誉と実利は大きい。何しろ賞金にしても、受賞者が1人だけなので1200万スウェーデンクローネ(日本円換算で約1億9000万円)だ。
◎日本の研究者も関与
日本でプロジェクトに参加しているのは、千葉大の研究者たちだ。彼らの開発した光検出器D−Eggは、プロジェクトで重要な機器だ。その彼らが受賞できなかったのは、プロジェクト参加者が多数にのぼるからに他ならない。
周知のようにニュートリノは、恒星などが光と共に放出している。ただ光と違ってかなり遠くまで減衰せずに届く。しかしニュートリノは物質とほとんど相互作用をせずにすり抜けるので観測は難しく、かつて小柴氏は1度に大量に放出される超新星を待ち、やっと検出に成功した。
◎高エネルギーのニュートリノの観測に成功
今回の授賞理由になったアイスキューブは、南極点近くの分厚い氷床の下1500〜2500メートルに86本もの穴を掘り、5160個の検出器を埋めている。この検出器でニュートリノをとらえて分析し、ニュートリノの種類やエネルギー、飛んできた方向などを調べる。
2012年には従来と比べて格段に高いエネルギーのニュートリノを観測している。17年にはとらえた高エネルギーのニュートリノが「天の川銀河」の彼方の約40億光年離れた天体から飛来していたことを突きとめた。
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昨年の今日の日記:「ノーベル賞生理学・医学賞に日本の坂口志文氏らが受賞、免疫学の豊かな土壌にまた花が開いた」
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