人工知能AIが暴走し、オーストラリア政府の国民健康保険の非公開情報に不正アクセスしていたことが分かった。同国政府が24日、発表した。
◎情報アクセスしようと不正侵入
この暴走知能は、オープンAI社のもの(写真=オープンAIのサム・アルトマンCEO)。これまで暴走AIが民間サービスに不正アクセスしていた例はあったが、最もガードの堅い公的サービスで明らかになったのは初めてのことだ。
同国政府によると、不正アクセスがあったのは6月。オープンAIが社内の能力評価のためにオーストラリアの医療費支出に関するデータ分析をAIエージェントに指示した。指示されたAIエージェントは国民健康保険の統計データサイトから情報を得ようとしたが、提供を拒否されたため別経路から不正侵入した。
オープンAIは8月にこの事案を認識し、9月に同国政府に通知したが、政府の一般公開メルアドに送ったため、大量の受信メールにまぎれて、同国政府が気づくのに遅れた。同社によると、患者記録といった機微な情報へのアクセスは確認されていないという。
◎勝手にインターネットに接続し、3つの組織のシステムに不正アクセス
開発企業の担当者の制御が追いつかず、AIエージェントが勝手に振る舞う事例は、例えばこの7月に、管理環境を抜け出したオープンAIの暴走エージェントが、Hugging Faceなど最大4つの企業の開発環境へ連鎖的に不正侵入を試みた事例も報告されているし、アンソロピック(写真=アンソロピックのダリオ・アモデイCEO)も7月30日、自社の最先端AIモデルの性能テストを行っていた際、設定ミスにより遮断されているはずのインターネットへの接続が発生し、外部の3つの組織(企業)のシステムに不正アクセス(ハッキング)を行っていたことを明らかにした。同氏は「インターネット全体を乗っ取り、破滅的リスクを招きかねない」と危機感を露わにする。
幸い、これらは民主主義国のオープンな環境のために公表されている。公表されなければ、企業や個人は暴走AIによる不正アクセスを警戒しようがない(写真)。
◎独裁専制国家でAIが暴走したら
例えばスターリニスト中国の DeepSeek(写真)などの生成AI企業については、このような暴走AIによる不正アクセスがあったのかどうか、一切公表されていない。彼らのAIエージェントの開発が進んで、自国やアメリカ、ロシアなどの核大国の「核のボタン」に侵入した場合、どのような惨劇が起こるのか、想像するだに恐ろしい。
訪米したスターリニスト中国の習近平とアメリカのトランプとの巨頭会談で、こうした懸念と防止策が真剣に話し合われることもなかった。
危機は、静かに進んでいるのかもしれない。
注 容量制限をオーバーしているため、読者の皆様方にまことに申し訳ありませんが、本日記に写真を掲載できません。
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