先週の6月18日、日経平均は終値でもついに未踏の7万円を突破した(写真=終値で7万円突破を表示する証券会社のボード)。
相変わらず半導体・AI関連銘柄が派手に値を飛ばす。
◎全体は下げたのに日経平均「上げ」の怪
この相場を、歯がみしながら一部アクティブ投資信託のファンドマネージャーたちは見ているという。自分の運営する投信のパフォーマンスがさっぱりだからだ。
今の相場は、東証プライムのほんの一部の銘柄、すなわち半導体・AI関連株だけが大幅値上がりし、他の銘柄は業績が良いのに置いてけぼりだからだ。
例えば翌19日についに10万円を突破したキオクシアは、日経平均寄与度が2位で、同じくこの日も単独で1440円も上げた絶好調のアドバンテストに次ぐ。この2銘柄だけで日経平均をプラスにした。この日、日経平均は196.57円高の7万1250.06円で引けたが、プライム市場全体の値動きを示すTOPIXは逆に23.22安の4044.96ポイントだった。
相場全体は下げたのに、たった2銘柄の上げだけで日経「平均」株価は上昇を粉飾したのだ。
◎好業績なのに買われないソニーが今の相場を象徴
この日の商況を象徴するように、どんなに今27年3月期が増収・増益が見込まれても市場で買われない。例えばアクティブ投信ファンドマネージャー好みのソニーグループの27年3月期予想は純利益が前期比13%増の1兆1600億円と過去最高益が見込まれるのに、19日終値は3140円と昨年末の株価4024円から22%も安くなっている(チャート図)。
僕もソニーグループの株を持っているから今の日経平均絶好調には複雑な思いがある。
つまりソニーグループなど業績好調だが今のテーマから外れるアクティブ投信は、惨憺たる成績になっているのだ。
◎年初来安値も続出
そうした思いは、多くの個人投資家にも共通するだろう。例えば日経平均が最高値を更新した18日でも年初来安値を更新した銘柄が27、続伸した19日でさらに増えて49銘柄もあった。日経平均株価が年初来で44.5%も上げているのに、だ。
年初来安値を更新するのは食品、薬品、小売り、陸運など業績の伸びの見込めない銘柄が多い。しかしこうした業種は、株主優待銘柄の多い業種でもあるから、持っている人には地団駄踏む思いの毎日かと思う。
総合スーパーの雄であるイオンは、株主優待が厚く、保有者は買い物のたびにキックバックが受けられ、主婦層の人気が高い。実際、イオンの個人投資家比率は30%強と高い。
それは、株価形成の大きな歪みをもたらした。例えばPER(株価収益率)は、年初には200倍(!)近くに達していた。1980年代末のバブル期にもめったに無かったほどの高PERだ。
◎株主優待の雄、イオンの株価は半分以下!
実態と乖離したそんな極端な株価は、必ず調整される。
約半年前の25年11月25日には一時2920円(終値は2785.5円)だった株価は先週末の19日には一時年初来安値の1301円と半分以下になった(チャート図)。同じ下げでもソニーグループと違って、下げ一直線、である。
株主優待は、個人投資家には嬉しいが、それを目的に株式投資するのは、はっきり言って邪道である。
株主優待の多い銘柄が今の相場に置いてけぼりになっていても、投資の本筋から見て仕方がないとは思うが、前記のソニーグループまで相場の埒外に置かれていることは、どうもおかしい、と考えざるを得ないのだ。
注 容量制限をオーバーしているため、読者の皆様方にまことに申し訳ありませんが、本日記に写真を掲載できません。
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昨年の今日の日記:「冷たい海流を突破し2つの大洋を7200キロ超も移動した記録破りのオオメジロザメ」
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