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2026年06月01日05:41

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リニューアルの江戸東京博物館を観覧(前)、幕末の不安な世相の一端と庶民の憂さ晴らし、公武合体の旅の絵

 先日、平日にリニューアルの成った江戸東京博物館に行った(写真)。両国駅を出て、博物館に着くと、入館口前は長蛇の列。長蛇というか、列は途中で寸断され、脇にのけられた列がさらに何重にも折りたたんだかっこうで列が出来ていた。

◎その日はシルバー無料の日だった!
 平日なのになんだこれは、と思ったが、列が進み、入館口に近付いてやっと分かった。
 この日は第3水曜日だった。詳しく調べもせずに来たのが失敗の元だった。65歳以上の高齢者は、この日はリニューアル記念特別展「大江戸礼賛」展と常設展が無料なのであった。並んでいるのは、友だち連れの高齢女性が多い。
 おかげで入館まで40分近く待たされ、これですっかり疲れた。
 入ったら入ったで、ごった返し、ゆっくりと展示品を鑑賞できない。それでも肩越しに急ぎ足で展示品を観ていった。じっくり観覧する余裕はなかった。

◎幕末安政の相次ぐ地震で大ナマズ退治の絵
 それでもまずは特別展「大江戸礼賛」をざっと観て回る。
 目を引いたのは、「しんよし原大なまづゆらひ」のタイトルの浮世絵だ(写真)。安政2年(1855年)頃の作という。巨大なナマズの背の上で、吉原の遊女や幇間、客などが懲らしめている。実はこの年の10月、安政江戸大地震が起こっている。その前年にも、安政東海地震など、巨大地震が続発していた。
 当時の人たちは地震は地下の大ナマズが引き起こすと信じていたから、せめてこの絵で地震の封じ込めを願ったのだろう。
 もちろん背景には、その2年前の嘉永6年(1853年)6月のペリー、黒船来航の衝撃があった。黒船の来航は、太平の世の惰眠を一気に冷ます大事件だった。

◎黒船来航後の激動期に数少ないエンタメに憂さを晴らす花火大会に超満員
 黒船来航と相次いだ大地震の不安をしばし一時、忘れさせてくれたのが、当時の数少ないエンターテインメントである花火大会だ。
 隅田川に架かった橋の上に、蟻の隙間も無いほどびっしりと満ち溢れた大群衆。タイトルは、「東都両国ばし夏景色」(写真)で、両国の川開きの花火を見るために集まった人たちを描いた浮世絵だ。安政6年(1859年)の作だ。
 前記のように、黒船来航は太平の眠りを一気に覚ます大事件で、幕府は大揺さぶりに揺さぶられた。黒船来航以降、日本は戊辰戦争まで大騒乱に巻き込まれる。江戸っ子たちは、数少ない娯楽でしばしの憂さ晴らしに隅田川に殺到したのか。

◎皇女和宮の降嫁・下向行列
 幕末の大イベントが、皇女和宮の第14代将軍家茂との婚姻である。「和宮江戸下向絵巻」は、中山道を江戸に向かった和宮の長い下向行列を描いている(写真)。当時の武家社会の仕来りでは、女性が嫁入りの時は、実家から長い婚姻の行列をつくって婚家に向かうという。
 この降嫁の列は、警護の者を含め総勢数万人規模で列の長さは50キロにも及んだという。まさに「世界一の花嫁行列」である。
 当時、幕府は屋台骨がぐらつきだし、その立て直しのためにと、京の朝廷と江戸の将軍家の公武合体が図られた。
 だが、せっかくの家茂と和宮の婚姻も、長州征伐などの激動の中で総指揮に当たるために家茂の上洛の最中の急逝で短いものに終わった。

注 容量制限をオーバーしているため、読者の皆様方にまことに申し訳ありませんが、本日記に写真を掲載できません。
 写真をご覧になりたい方は、お手数ですが、https://plaza.rakuten.co.jp/libpubli2/diary/202606010000/をクリックし、楽天ブログに飛んでいただければ、写真を見ることができます。

昨年の今日の日記:「400歳まで生きる巨大ニシオンデンザメの全ゲノムを解読、長寿の2つの鍵判明」https://plaza.rakuten.co.jp/libpubli2/diary/202506010000/

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