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2022年05月03日09:57

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アネット

毒舌で人気のスタンダップコメディアンと人気美人ソプラノ歌手は熱愛の末に結婚しアネットという名の女の子が生まれる。コメディアンは毒舌がもとで反感を買い人気が凋落していく一方、ソプラノ歌手の人気は高まっていく。家族3人でヨットの旅に出たのだが嵐の晩に夫に無理矢理ワルツを踊らされたソプラノ歌手は海に転落し帰ってこなくなる。幼い娘と二人きりになったコメディアンは失意に沈むものの、アネットが月に向かって歌いだすのを見てビジネスのチャンスを思いつく。歌うアネットとソプラノ歌手の伴奏者だった男と共に世界中をツアーして大金を稼ぐのだが、ソプラノ歌手と伴奏者の関係を知ったコメディアンは伴奏者を殺してしまう。アネットは最後の公演で父親の秘密を世界に公表する。
孤高のロックバンド、スパークスが創作した物語をレオス・カラックスが英語で映画化した超絶ロックオペラ。うはー、こりゃすげーや。
先日見た愉快なスパークスのドキュメンタリーは楽しかったが、これがスパークスなのか。そんなスパークスの創作ストーリーをレオス・カラックスが見事に調理する。
全編歌で語られるがコメディアンの舞台上での芸の時だけ歌ではない。逆説の面白さよ。
幼いアネットがパペットで登場し、絶妙な表情を見せる。人形浄瑠璃のようなギミックが面白い。最後に父親と対峙する時に人間の姿になって歌いまくる。
何もかもが異質だけどとことん面白い。これは今のところレオス・カラックスの最高傑作だ。
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