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2021年07月12日08:56

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Fukushima 50

『Fukushima 50』2020年公開、門田隆将原作、前川洋一脚本、若松節朗監督、佐藤浩市、渡辺謙、佐野史郎、安田成美、吉岡秀隆、泉谷しげる、ダンカン、ら。先日テレビ放映されていましたが、途中からの鑑賞となってしまった為、今回
改めて調布たづくり大スクリーンで鑑賞する機会を得ました。福島第一原子力発電所事故発生時に発電所に留まった約50名の決死隊「フクシマ50」奮闘に、1998年公開の米国映画『アルマゲドン』を思い起こしました。内閣総理大臣を演じた佐野史郎の悪役ぶりにおけるオーバーアクションは浮いている感多分でしたが、それでも 主役の佐藤浩市や渡辺謙、そして脇を固める安田成美、吉岡秀隆、泉谷しげる、らのベテラン俳優達の演技がしっかりとカバーしていたと思います。原発自体が恐ろしいというよりも、人知を越える自然や考え得るテロ等に対して最悪の事態を想定した準備を怠り続けて来た、今でも怠り続けている慢心、そして現実を見詰め続ける勇気に欠けてしまった国家と国民達、について考えさせられますが、私自身は本作品を肯定的に捉えているところです。SBO(ステーション・ブラック・アウト)、メルトダウン(炉心溶融)、ベント(手動による圧抜き)、等々の原発用語、改めて噛み締めました。
「「復興五輪」と銘打たれた「2020年東京オリンピック・パラリンピック」の開催を控え「今一度、震災の記憶と向き合い、復興への思いを新たにする作品を世に問う、それこそが映画人の使命である」、、とのスクリーンに刻まれたメッセージをこのタイミングで見るに、熱いものが込み上げて来ました。ヴァイオリンBGMでは五嶋龍が独奏していたんですね、成る程。上映後のトークでは若松節朗監督が登壇し、原発オペレーションルームにおけるロケが調布市角川映画撮影所内にあるほぼ完璧なセットで行われた、とか、横田基地内で募集した米兵達がエキストラとして出演した、等々の解説がなされました。また、夜を徹して撮影が続けられたりしたが、主役である佐藤浩市や渡辺謙らは殆ど椅子に座らず立ちっぱなしで演技に向き合い熱い役者魂を見た、との事でした。
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