『野菊の如き君なりき』1955年、伊藤左千夫原作「野菊の墓」、木下惠介監督、有田紀子、笠智衆、杉村春子、浦辺粂子、ら。明治、笠智衆演じる73歳男性が故郷信州千曲川沿いで浦島太郎状態の我が身を回想、青春時代の政夫(田中晋二)が身分違い故に叶わなかった

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『乙女ごころ三人姉妹』1935年、川端康成原作「浅草の姉妹」、成瀬巳喜男監督、細川ちか子、堤真佐子、梅園竜子、林千歳、松本千里、三條正子、松本万里代、大川平八郎、滝沢修、ら。成瀬巳喜男の初トーキー作品ということで、自然な台詞と棒読み台詞が混在し

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『浪花の恋の物語』1959年、近松門左衛門原作、内田吐夢監督、中村錦之助、有馬稲子、片岡千恵蔵、田中絹代、ら。映画中で語られた「身請け」という言葉、「身受け」なのかも、とも思いましたが。数十年前の邦画数々を通して観る日本社会はそれこそ現代欧米が

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『赤線地帯』1956年、芝木好子原作「州崎の女」、溝口健二監督、三益愛子、京マチ子、木暮実千代、若尾文子、進藤英太郎、沢村貞子、川上康子、ら。溝口作品の大半は未だ鑑賞出来ていないのですが、『夜の女たち』を観た以上は避けては通れない作品でもあり、

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『石中先生行状記』1950年、石坂洋次郎原作、成瀬巳喜男監督、宮田重雄、木匠久美子、池部良、杉葉子、若山セツ子、三船敏郎、ら。青森県弘前。宮田重雄演じる石中先生という小説家が各三部作においてあたらずさわらずの指南役。杉葉子の溌剌さは改めて認識し

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『夜の女たち』1948年、溝口健二監督、田中絹代、高杉早苗、ら。田中絹代御命日(1977年3月21日、享年67歳)の昨日、彼女を偲び、これまで未だ観ぬ田中絹代出演作品群の一作を鑑賞しました。汚い関西弁を話す田中絹代、そういった作品は他にもあったような気が

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『パナマから消えた日本人』山本厚子著、1991年、山手書房新社。山本厚子さんのフットワークと好奇心溢れる思いがまたもや伝わって来ました。常に頭から離れなかった移民とは？ 平和とは？ というテーマに少しでも近付けたようなコメントに安堵はしましたが、

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