女子で投手の才能に恵まれた子が普通高校の野球部で活躍し、世間の注目を集めているのだが、プロ野球からはスカウトされない。新任コーチは初めの頃はその子に冷淡だったが、自身もプロ野球選手になれなかった負い目もあり、短所をカバーするのではなく長所を伸ばすアドバイスをし、速球を投げるのではなく変幻自在な球を投げれるようにさせる。やがてプロ野球の入門試験の日がやってくる。
若者が将来に対する夢と不安を自らの力で切り開いていく熱い熱い韓国の青春映画。
主演は韓流ドラマで大人気の若手女優だそうで、元々ドラマは見ないので知らないのだけど、意思の強そうな顔立ちで役柄にピッタリだ。
こういう話だとスポーツ映画特有の盛り上がりがあって、となりがちだけど本作は実に静かだ。不安で揺れている心情がそのまま映画になっている。この感じは「炎のランナー」のよう。寒い中、白い息を吐いて練習するシーンが沁みる。熱い映画といいつつ寒い日々の話。
最後の最後まで盛り上がらずに終わってしまう。この映画はそういうことでよいのだ。
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