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2020年08月17日08:09

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虹をわたって

『虹をわたって』1972年公開、前田陽一監督、天地真理、沢田研二、なべおさみ、日色ともゑ、ら。
75年目の終戦記念日、私は靖国参拝と正午の黙祷を済ませ、市ヶ谷で一杯引っ掛けた後にスーパーアイドル時代の天地真理を懐かしく観に行きました。いつもの国立映画アーカイブに詰めかけている人達とはまた違った雰囲気の観客に囲まれました。独特の柔らかいあの声、つんと上向いた鼻、画面一杯に広がり続けた天地真理の躍動感に会場からは溜息が聞こえてくるようでした。時間は嫌な事を忘れさせてくれたり、傷を癒してくれる事も多い一方、残酷に襲い掛かる事もあります。特に変わり身の早いマスコミが散々持ち上げておいてから徹底的に落とす、という無慈悲な暴力の犠牲になられた一人が天地真理だったのかもしれません。それでも数年前迄は時々イベント等にも顔を出されていたように聞きますが現在はどうなんでしょう。天地真理によるギターの弾き歌「ママの子守唄」を目にしました。天地真理はギター弾くのも上手だったんですよね。改めて感動しました。ロケ地は横浜市、中村川沿いのダルマ船で水上生活されている風情って今でも続いているのでしょうか? 映画では一泊200円という船宿「蓮花荘」の看板が何度も映っていました。劇中劇で演じた「白雪姫」、「ひとりじゃないの」「虹をわたって」「水色の恋」「ちいさな恋」というヒット曲を織り混ぜながら、港の見える丘公園、横浜港、ベイブリッジ、外人墓地、山手教会、フェリス女学院高校、マリンタワー、、ハマの空気を一杯吸いながらの天地真理は飛び抜けていましたね。私の子供の頃、実家には天地真理のレコードがいつも目の前にありました。窓越しに「恋する夏の日」を鼻歌でよく歌っていた近所のお姉さんの声がよく聴こえたものです。沢田研二によるソロ・デビュー曲『君をのせて』 の弾き語りも興味深いです。天地真理の父親役が有島一郎、後妻役の日色ともゑはよく青春ドラマに出演していました。義母として正面からぶつかり、天地真理をおんぶして坂道を登る日色ともゑも素敵でした。1970年代前半のあの頃、、ほろ苦い思い出を胸に焦がしながら家路に着きました。
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