12/12 dyghcyx

　午前十時半の起き抜けには、近所の石橋がなんか涼しいのだがそれもそのはず橋の真下まで川の水位が上がっているからですというニュースの音声が聞こえてきておいおい大丈夫なのかと心配しつつもその橋を渡りそばにある工務店などを同情の目で見つめていたがニュースはまだ続き次の地点は海抜が十メートルまた次の地点も十メートル上がりますと言ってきてその極めて海抜が高い地点は道が一本でくねくね上がっていくだけだし非常に便利な立地で隣の家とかもなく安全なことこの上ないがその家から見える海抜の低いところにあるぼろぼろのアパートにはアジアの外人老夫婦が住んでいて言葉が通じないのでガキのふりして身振り手振りしていたらジジイがなんか一升瓶を持ってフラフラしていたしこの瓶のことは秘密だぞみたいなジェスチャーを返してきたのだが明らかに能登ちょんがり節のラベルだし家の中にはババアがいてメシを食わしてくれるらしいから思ったより広い民家風の家に入らせてもらってウロウロしていたがあの麦焼酎ってそこまでうまかったかなと考えたら止まらなくなったので今度試そうと決意する夢を見た。いい夢でしたね。よく覚えている。ちょんがり節って結局飲んだことない気がする。正午過ぎの起き抜けには、図書館にきて机がないタイプの椅子に腰を下ろし太い本をすらすら読んでいたら隣におっさんが座ってきたけど床に置いてあったおれのサンダルを履き始めて迷惑だったし図書館だからオイと声を殺して注意してオッサンの方のサンダルを足に引っかけて見せて注意して取り返していたら田中くんのアニメが始まったし派手な戦いがない作品だけどこれでも大人気なんだと日常系に対する言い訳が頭をよぎったから帰ったらそのように説明しようと考えていたところ二期も決定したという表示が出てDVDも好評発売中と表示されたのだがそれにしてもオッサンにしろ何にしろ図書館内の治安が極めて悪くておれの読んでる太い本は除籍されて売り物になった本の山から取ったものだったがその山を崩して平らにした上で布団を敷いて寝始めたヤンキーがいたので最悪の気持ちになったしそういった気持ちのときに図書館員のおばちゃんが楽しんでますかと声をかけてきたのでハイもう帰りますと言ってそれから十分ぐらい本を読んでいたんだけどやはり我慢できずに席を立とうとしたらいつの間にかオッサンもヤンキーもいなくなっていて代わりにガキどもがわらわらやってきたしこれはこれで気分が悪いから本当に帰ろうとしたがその太い本は除籍本だから購入するとしてなんか変な小冊子も挟まっていたしこれはいつのものだろうと悩みながらも本棚に戻しさて会計だと意気込んだら受付に誰もいないしせっかく昼の時間帯をずらしたのに誰もいないのかいつまで待てばいいんだと若干イライラしていたらちょうど職員が戻ってきたんだけど後ろからサングラスのオッサンが割り込んできて不愉快になったししかも会計は実はグラサンが割り込んだところではなく隣だったのでおれが結果的に優先されることになってザマーミロみたいな気持ちになったんでとっとと帰ろうとガラス戸から庭に飛び降りてみたら庭はめちゃくちゃにぬかるんでいてグラサンが上から目線でそこからは出られないぞと仕返ししてきたしイラッと来たので脱出魔法で瞬時に出口までワープしたらついてきたグラサンにやるじゃんと言われたし急に媚びてくるのうぜーなと考えつつ言い返さずにおいてとりあえず雨具を着て徒歩で出たがこれは高校に自転車を置いてあるからなので別に問題なく実際学生がアーケードを逆流してくるのだが白いニーソとか履いているのでアニメの国に迷い込んだのかと考えつつも実際高校って入って大丈夫なのかひょっとして自転車を回収できないのではしかしそうするとこんな遠い場所から自宅まで歩いて帰るのかと不安になっていたら同行者の外人が大丈夫な気がすると楽観的なことを言ってきたしあのダサい名前の番組出なきゃよかった気がすると話を逸らしてくれたのででもおれは欧州の水車が好きだよとその辺にある糸車みたいな明るい色の木材でできた水車を指差していたらまんざらでもなさそうな顔をされたしそのうちにそいつの家に着いたんだけど正面じゃない気がするって言われたので別の同行者がお前気がするばっかり言うんだなとツッコミを入れたらムッとしたらしく玄関脇のレンガが積み上げられている隙間をぎりぎり這うように進んで辿り着けるガラス戸の勝手口に先に入られてカギをかけられてしまったのでバカにしたからなのかとみんなでザワザワしてオーイ開けろと戸をドンドンする夢を見た。これはもっと長い夢だし本当によく覚えている。とは言え前半はムカつく展開であった。

　起きてテレビを付けたら有名芸能人の死のニュースがめっちゃ長くて不愉快だったからチャンネル変えてずっとイノシシを見ていた。それで自室へ。今日は出かけられるような天気ではないが、雨降ってる代わりに湿度は完璧なので、窓を開けてホットマットをつけることで寒さをしのいでいた。そしてベーシックインカムを配ったらどうなったか、というニュース記事を見る。ストレスが減ったとか余裕が生まれたと言うようなことが書かれていた。今回配られたのは日常生活を営むにあたっては不足している金額だったらしいが、そんなベーシックインカムですらすごく良い結果が出ている、これで生活に不足しないだけのベーシックインカムを与えたらもっと世界が良くなる気がする！！！　絶対に配って欲しい。ベーシックインカム実験、そこまで強い評価をせずとも、ベーシックインカムを受け取った地域が滅ぶレベルで誰もが仕事しなくなるという結果が出たことないはずだし、ベーシックインカムを開始したら誰も働かなくなるという主張はもう机上の空論ということでいいのではないか。昨日は会社的に意味のない形だけの労働をして高い給料をもらっているブルシットワーカーのニュースを見たわけだし、一刻も早く労働が滅んでほしいと思うよ。年末恒例急ぎタイムなので少年ガンガンの感想はかけませんが、今回は付録にスケジュール帳つけたから値上がりしているらしい、昔はそんなことなかったはずだが……。というか昔はカレンダーが付いていたんだよね、それで値上げすることはなかった。随分とケチ臭くなったもんだ。